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【フェムテックプレス編集部】
2023年2月のフェムテック・フェムケアに関するプレスリリースを集計・業界動向を調査。

フェムテックプレス編集部

2023.03.10 16:00

2023年2月のフェムテック・フェムケアの掲載数は、先月比約153%の109件。
カテゴリは「イベント」、キーワードは「生理」関連が多く、記事注目度は「“女の子の未来を守る”プロジェクト」が依然と高い結果に。

フェムテック専門のプレスリリース&企業情報サイト「フェムテックプレス」では、2023年2月に掲載したフェムテック・フェムケアについてのプレスリリースを集計。掲載総数やカテゴリ掲載数、注目キーワード、アクセス数ランキングを中心に、国内の参入企業の現状や動向について調査結果をまとめました。

■集計概要
プレスリリース配信サービス5社から、フェムテック・フェムケアに関するプレスリリースを選択し掲載。掲載プレスリリース数を集計。
集計期間:2月1日~2月28日
掲載プレス元:PR TIMES/@Press/バリュープレス/共同通信PRwire/ドリームニュース/Femtech Press(フェムテックプレス)への直接掲載依頼分

フェムテック・フェムケアの掲載数は、先月比約153%の109件。

2023年2月に配信されたフェムテック・フェムケアに関連するプレスリリース数は、1月と比較して約153%の109件に増えていました。ちなみに昨年2月の102件と比較しても、微増ながら掲載件数が増えていることがわかります。

プレスリリースに紐づけされた「登録キーワード」から検証。
「生理(月経)」を中心に「働く女性の健康課題」「ジェンダー平等」が増加。

※1位フェムテック/femtech、2位フェムケアは除外しています。

キーワードの登録数をみると「ヘルスケア」、「女性活躍」、「生理(月経)」、「健康」に関する記事が多く、それに関連するアイテムとして「吸水ショーツ」が上位にランクインしています。
上位キーワードの「女性活躍」、「健康」、「女性」に、「ウェルビーイング」や「SDGs」などのキーワードにも注目することで、働く女性の健康課題やジェンダー平等といった解決策や、3月8日の『国際女性デー』に合わせた展示会や啓蒙活動に対するリリースが増えた理由が見えてきます。

プレスリリースに紐づけされた「カテゴリ」から検証。
「イベント」「アイテム」が増え、大型イベント情報が増加。

1月と比較して、カテゴリのなかでは「イベント」が5倍、「アイテム」が約2倍と掲載数が増えています。
とくに5倍に増えた「イベント」は、『フェムテックコレクション 2023 Winter』、『ジェンダード・イノベーションEXPO』や『第1回 JAPAN FEMTECH SUMMIT 2023』といった大規模イベントの開催により、イベント情報や企業による出展情報の掲載が増えたとみられます。
「アイテム」については、登録キーワードからみてみると「吸水ショーツ」や「デリケートゾーンケア」といった、「生理(月経)」や「セルフケア」アイテムの新商品が発表されたことがわかります。

「健康経営」にいたっては、1月は0件でしたが2月は7件と増えていました。国際女性デーをはじめ、スタートアップ支援事業、フェムテック新規事業立ち上げ、チャリティ団体への支援、受賞報告など多岐に渡りました。

プレスリリースの「アクセス数」から検証。
女子芸大生の卒業プロジェクトに多くの注目が集まる。

【アクセス数ランキング】

■1位:アイテム
\女子芸大生がプロデュース/
「“女の子の未来を守る”プロジェクト」が1月25日より 中西ゴム工業(株)とコラボで新商品の販売を開始!
https://femtechpress.jp/7758/

■2位:企業
COMAMORI PROJECTs
https://femtechpress.jp/company/7756/

■3位:イベント
『フェムテックコレクション 2023 Winter』開催決定!
フェムテック・フェムケアなど女性のカラダやココロの悩みに寄り添うサービスが集結!
https://femtechpress.jp/7059/

■4位:更年期
【3月は女性の健康週間】春は不調の嵐!?まるでジェットコースター…
気候・気圧の変動が激しい“春”は、更年期症状の悪化に注意!
https://femtechpress.jp/8138/

■5位;イベント
骨盤底筋専用マシーンEMPELVI (エムペルヴィ)無料体験開始!
イオンレイクタウンkazeのフェムテック専門ポップアップショップ「byeASU」にて4月1日~
※2022年11月閉店※
https://femtechpress.jp/4134/

フェムテックプレス 2月を振り返って

2月はイベントに関する記事が多く目立ちました。とくに2月8日(水)から10日(金)まで東京ビッグサイトで併催された「ジェンダード・イノベーションEXPO」。すでに多くのメディアで目や耳にするようになった、ヘルスケア業界の新スタンダードといわれる「ジェンダード・イノベーション」。科学や技術、政策など幅広い分野において、生物学的(セックス)・社会的(ジェンダー)の性差分析を取り込み、新たな視点を見出し、より質の高い研究や技術革新(イノベーション)の創出を目指す考え方とされています。
欧米ではすでに広まりをみせていて、日本では昨年4月にジェンダード・イノベーション研究所が設立され、政府が発表した「女性活躍・男女共同参画の重点方針(女性版骨太の方針 2022)」の中でジェンダード・イノベーションに言及したことでも、ヘルスケア業界で性差分析の関心が高まるきっかけとなりました。

また「アクセス数ランキング」で1位となった『 “女の子の未来を守る”プロジェクト』は、1月掲載リリースであるにもかかわらず、2月でもアクセス数がトップとなりました。
東北芸術工科大学デザイン工学部企画構想学科(山形県山形市上桜田)4年の早坂緋奈乃が卒業制作の一環として、女性が避妊の選択を自らの意思決定の上で行える重要性を伝える「COMAMORI PROJECT」を発足。
コンドーム製造会社である中西ゴム工業株式会社と協働し、女性がコンドームを手にしやすい社会を創造するためのツールとなる新商品を開発したそうです。
フェムテックプレスならではの便利なお気に入り機能「いいね♥」も、51と他のリリースにはない数字となっています。
このアクセス数の要因としては、報道番組やネットニュースなどで取り上げられたタイミングでは、記事掲載情報はまだフェムテックプレスだけだったこともあり、アクセス数が上がったとみています。

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