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【10月18日~24日:更年期を考える、メノポーズ週間】秋冬は手指の不調が気になる!?気温が下がると出やすい更年期症状~正しく対処して寒い季節を乗り越える方法をご紹介~

大塚製薬 女性の健康推進プロジェクト

2023.10.23 18:27

暑さが落ち着き、秋冬に向かうこれからの季節。寒くなると、これまで感じなかった様々な更年期症状、特に「手指のこわばり、痛み、しびれ」を感じる方が多いのではないでしょうか。

40歳代、50歳代の女性の場合、こうした症状は「更年期症状」である可能性がありますが、正しい知識を得ることや、対処を行わずに日常生活を送り、改善できるのに見過ごしている人も多いようです。
女性の心と身体は、年齢を重ねるごとに様々な変化が起こります。

自分の身体に関心を持ち、状態を正しく把握、対処していく、健康に関する自己管理能力である「ヘルスリテラシー」を高めることが重要です。

メノポーズ週間(10月18日~24日)は、「更年期についての情報を一般の方々に広くお知らせし、女性の健康増進に貢献する」1週間として、日本女性医学学会により定められました。
今回は、冬に出やすい更年期症状による身体の不調について、その原因や対策を紹介します。メノポーズ週間をきっかけに、更年期に対する知識を深めていきませんか?

そもそも更年期とは?

引用:大塚製薬HP「更年期ラボ」

▶詳しくは、「更年期ラボ」でご覧頂けます。
https://ko-nenkilab.jp/

女性は年齢とともに4つのライフステージ(思春期・性成熟期・更年期・老年期)を経験します。
個人差はありますが50歳前後の年齢で閉経を迎え、この閉経の時期をはさんだ前後10年間(一般的に45〜55歳頃)を”更年期”といいます。

■更年期症状・障害
更年期には、卵巣の機能が低下し、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少していきます。その結果、ホルモンのバランスが崩れ、月経周期の乱れやエストロゲンの欠乏により心身にさまざまな不調があらわれます。
症状の種類や強さは個人差がありますが、更年期のさまざまな不調を「更年期症状」といい、仕事や家事など日常生活に支障をきたしてしまうほどの重いものを「更年期障害」といいます。

中村幸雄ほか:日本産科婦人科学会雑誌51, 1193-1204(1999)

更年期症状・障害の代表的な症状

ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ)
「突然体がカーッと熱くなる」
「急に顔が紅潮する」
「ドキドキが止まらない」
「涼しいのに汗が止まらない」

血管運動神経症状の1つで、更年期の代表的な症状です。
2〜4分間持続する、ほてり(熱感)と発汗を自覚し、脈拍が増加します。ほてりや発汗は顔面から始まり、頭部・胸部にも広がります。
症状は、顔面のほてりや発汗のみの場合もあります。
夜間に起こると睡眠に悪影響を及ぼすこともあります。

原因:
女性ホルモン・エストロゲンの減少によって、血管の収縮や拡張をコントロールしている自律神経が乱れることで起こり、暖かい部屋でのドライヤーの使用などが誘引(トリガー)となることもあります。
★ホットフラッシュについて詳しくはこちら:https://ko-nenkilab.jp/symptom/hotflush.html

寒くなると感じやすい更年期症状・障害

手指の不調(痛み・しびれ・変形)
寒くなると関節が冷えやすくなり、関節まわりの筋肉が寒さで硬直したり、血行が悪化することから、手指の不調を感じやすくなると考えられます。手指の不調については、原因不明のものが多いですが、日常生活の中で意識することで、対処することができます。
ここでは手指に起こる様々な不調とその原因について解説します。

●ヘバーデン結節・ブシャール結節
「手指の関節が腫れる・痛い」
「手指の動きが悪くなる」
「手を握りづらくなる、蓋があけにくくなる」
「手指の関節に水ぶくれのようなものができる」

引用:大塚製薬HP「更年期ラボ」

原因:
発症が更年期の女性に多く、また利き手以外の手指にも症状が現れることから、女性ホルモンが関与している可能性が考えられています。ヘバーデン結節、ブシャール結節以外にも更年期に起こりやすい手指の疾患として、ばね指・ドケルバン病などの腱鞘炎、手根管症候群、母指CM関節症があげられます。更年期のみならず女性ホルモンの大きな変動(減少)が起こる産後・授乳期にも、同様に手指に痛みやしびれ、こわばりが起こることが報告されています。

★ヘバーデン結節・ブシャール結節について詳しくはこちら:https://ko-nenkilab.jp/symptom/finger.html

●腱鞘炎:バネ指・ドケルバン病
関節は「筋肉」の力を伝える「腱」があることで、曲げ伸ばしが出来ます。その腱を浮き上がらないように押さえているのが「腱鞘」で、その構造は電車とトンネルの関係に似ています。腱と腱鞘の間で炎症が起こり、痛み、腫れ、熱感を生じることを「腱鞘炎」と言い、「バネ指」、「ドケルバン病」といった種類があります。

バネ指:
引っ掛かりができ、手の指を伸ばそうとすると痛み、カクンと「バネ」のような現象が起こります。
ドケルバン病:
手首の親指背側に生じる腱鞘炎のこと。親指を内側に入れて握りこぶしを作り、手首をゆっくりと小指側に曲げると伸ばされた手首に強い痛みが生じます。比較的、明け方に症状が強く、日中は軽減されるケースが多いようです。

引用:大塚製薬HP「更年期ラボ」

原因:
発症が更年期や妊娠時、産後の女性に多く、女性ホルモンの変動(減少)が関与している可能性が考えられています。女性ホルモンの急激な減少や、細かい作業などによる指の使い過ぎで、腱が腫れたり、腱鞘が分厚くなったりして、腱がスムーズに動かなくなり、痛みや腫れがさらに強くなります。

★腱鞘炎:バネ指・ドケルバン病について詳しくはこちら:https://ko-nenkilab.jp/symptom/tenosynovitis.html

●手根管症候群
「手根管」とは、手首の手のひら側にある骨と靭帯に囲まれた伸び縮みのできないトンネル状の器官で、9つの「腱」と「正中神経」が通っています。腱や腱鞘が炎症を起こして腫れることで、正中神経を圧迫するため、親指から薬指の親指側半分までのどこかに、しびれ・痛みが生じます。発症初期の頃、しびれ・痛みは明け方に強く現れます。

引用:大塚製薬HP「更年期ラボ」

進行すると、筋肉に達している神経が痛み、親指の付け根の筋肉(母指球筋)が痩せてくるため、細かい作業がしにくくなったり、親指と人差し指でマル(OKサイン)がつくりにくくなったりします。

原因:
発症が更年期や妊娠時、産後授乳期の女性に多く、血液中の女性ホルモンの変動(とくに減少)により、手根管の中で腫れた腱が正中神経を圧迫するのも原因のひとつと考えられています。
手首の骨折経験や、手を使う重労働、透析が原因で発症することもあります。

★手根管症候群について詳しくはこちら:https://ko-nenkilab.jp/symptom/carpal-tunnel.html

更年期症状を緩和するには?

女性ホルモンに似た働きをする成分「エクオール」

女性ホルモン(エストロゲン)の低下と共に現れる更年期の様々な不調に対し、エクオールという成分が期待されています。エクオールは、大豆に含まれる大豆イソフラボンが腸内細菌によって代謝されて生まれる成分であり、人間の体内で女性ホルモンと似た働きをします。現在では、更年期症状の改善や骨密度減少抑制効果、女性のメタボ改善作用などさまざまな研究発表が報告されています。

【エクオールの作用】
・エストロゲン様作用:女性ホルモンに似た働きをする
・抗エストロゲン作用:エストロゲンが過剰な時にその作用を抑える
・抗アンドロゲン作用:男性ホルモン アンドロゲンの働きを抑える
・抗酸化作用:体をさびさせない

【エクオールに期待できる8つの効果】
・ホットフラッシュが改善
・首こり、肩こりが軽減
・肌のシワが改善
・骨密度の減少を抑制
・悪玉コレステロールを減少
・糖代謝を改善
・血管機能を改善
・手指の不調を改善

【メカニズム】
エストロゲンに類似した構造を持ち、エストロゲン受容体に結合することにより、エストロゲン様作用を示すと言われています。
閉経前のようなエストロゲン存在下では受容体結合においてエストロゲンと競合することにより抗エストロゲン作用を示し、閉経後のようなエストロゲン欠乏状態下では、受容体を介して弱いエストロゲン様作用を示すと考えられています。

【1日のエクオール摂取目安量】
大塚製薬が実施した更年期の女性を対象にした試験では、1日10mgのエクオールで様々な不調の改善が認められています。このエクオール10mgを腸内で産生するための大豆食品の目安は納豆1パックか豆腐2/3丁。
エクオールは体内に蓄積されませんので、エクオールを作れる人でも、これだけ量の大豆食品を“毎日”食べ続ける必要があります。その難しさを表すかのように、エクオールを作れる人でも、現代の食生活では1日エクオール3.0mg程度しか作れていません。また、腸内環境の変化によっては、エクオールを作り出せなくなることもあるのです。
エクオールを作れる人も、作れない人もサプリメントを活用すれば、エクオールを継続的に手軽に摂取することができます。

【エクオールは2人に1人しか作れない】
エクオールは大豆イソフラボンが腸内細菌によって代謝されて生まれる成分ですが、実はエクオールを作り出す腸内細菌は全ての人が持っているわけではなく、作れる人は日本人では2人に1人ということが分かっています。

◎エクオールが作れるかどうかは、尿検査でチェックできます!
エクオール検査キット「ソイチェック」:
https://karadano-monosashi.jp/check-kit/soy-check/

「エクオール」の効果 ~試験データ~

【エクオールが作れない人ほど更年期症状は重い】
更年期症状が重い人と軽い人の尿中に排出された成分の量※から更年期症状とエクオールの関係性がわかりました。
これまで、大豆イソフラボンの更年期症状に対する効果を検討する試験はいくつも行われてきました。
しかし、一貫した結果は得られず、これがなぜなのかという事が検討されてきました。

そこで、更年期症状の程度の軽い女性と重い女性の尿中に排出されたダイゼインとゲニステイン(大豆イソフラボンの一種)の量を調べたところ、相関はありませんでしたが、ダイゼインの代謝物質である「エクオール」量が尿中に少ない人は更年期症状が重いという結果が得られました。
※「尿中排泄量」とは、体内にあった量を表します。

(試験内容・結果)
女性108人を対象に2日間の食事調査を行い、食事調査の最終日に24時間尿を蓄積し、尿中のダイゼイン、ゲニステイン、エクオール量を計測。同時に、更年期症状についてアンケートを行いスコア化した。すると、更年期症状の重い人と軽い人では、尿中のダイゼインとゲニステインの量に大きな差は見られなかったが、症状の重い人のエクオール量は明らかに低かった。
(出典:日本更年期医学会雑誌,15: 28-37, 2007)

【エクオールでホットフラッシュが改善】
上記の試験で、更年期症状にエクオールが関わっている可能性がわかりましたので、実際、エクオールを継続して摂ってもらい、ホットフラッシュの回数がどうなるかを評価しました。
プラセボに対して明らかな改善が認められました。

(試験内容・結果)
ホットフラッシュのあるエクオールを産生しない45〜60歳の閉経後女性126人を、エクオール10mg摂取群とプラセボ摂取群に分け、12週間毎日摂取してもらった。プラセボ摂取群に比べてエクオール摂取群のほてりが有意に改善した。
(出典:Aso T, et al., J Womens Health, 21: 92 100, 2012 改変)

【エクオールで手指の不調を改善】
手指の痛み・こわばりが更年期女性に多く発生することから、女性ホルモンとの関連性が示唆されます。女性ホルモンに似た作用をするエクオールを3か月間摂取してもらったところ、手指の機能や痛みの自覚症状が改善されました。

(試験内容・結果)
手指の第2関節の不調のある男女119名(女性117名、男性2名)に、1日あたり10mgのエクオールを3か月間摂取してもらったところ、約6割の人が、機能評価試験(DASH-JSSHJSSH)や痛みの計測(VASVAS)で、「改善した」と回答した。
(出典:平瀬雄一 , 日本女性医学学会雑誌 , 25(2), 307-311, 2018 改変)

女性の健康についてさらに理解を深める!

大塚製薬は、女性のヘルスリテラシーの向上に寄与する活動だけでなく、企業に対しても女性の活躍や健康経営の視点で情報提供を行うとともに、マスメディア・Webサイト・セミナー等を通じた女性特有の健康課題について社会全体に広く発信しています。自社ホームページ内では、情報サイト「PMSラボ」、「更年期ラボ」を開設しており、広い年代の女性に寄り添いながら、日々の健康をサポートする取り組みを行っていきます。

更年期ラボとは?
「更年期ラボ」は、更年期の症状や対策、更年期の体験談を取りそろえた女性の健康と美容に関する情報サイトです。
女性特有の心身の変化を「知って、対処する」。その第一歩となる情報を発信していますのでお気軽にサイトを訪れてみてください。
更年期ラボはこちら:https://ko-nenkilab.jp/

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一般的なセルフケアに加え、「婦人科検診/健診」「かかりつけ医」という“医療専門家”のサポートを合わせたもの

「かかりつけ医」「婦人科健診/検診」は一般的にはセルフケアとは認識されていませんが、とても重要な要素です。
「新・セルフケア」を行っている人は、現在の生活に対する満足度が高いことが過去の調査から分かっています。
また、職場・家庭でのパフォーマンスが安定しているという結果も。特に、PMSなどの女性特有の健康課題に関しては、自身のカラダに関心を持ち、その状態を正しく把握することが大切です。

▶大塚製薬「女性の健康推進プロジェクト」https://www.otsuka.co.jp/woman_healthcare_project/

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