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【フェムテックプレス編集部 取材レポート】
NEXT!今日がキレイだと未来も楽しい!
「TEEN ☆ BEAUTY ZEMI」イベントレポート

フェムテックプレス編集部

2023.09.11 10:00

「ティーンからはじめるフェムケア~生理の悩み、洗い方、全部解決」
小中学生の男女34名とその親御さんが参加。

8月11日に東京で開催された、NEXT!今日がキレイだと未来も楽しい!「TEEN ☆ BEAUTY ZEMI」(共催:KAYJAPAN合同会社/一般社団法人日本フェムテックマイスター®協会)のイベントの様子をご紹介します。

皮膚科専門医や日本フェムテックマイスター®協会理事といった、肌や女性ホルモン、フェムケアのプロフェッショナルの講演や男子校や共学校で生理についての啓発活動の経験がある、品川女子学院・有志団体「CLAIR.(クレア)」の高等部のメンバーによるワークショップなど、生理とフェムケアを学べるコンテンツが満載でした。

「若いうちから正しい知識を身につけることが重要。今後は体やメンタルケアなどについても学ぶ機会を提供していきたい」と語る、主催の美容ジャーナリスト・鵜飼香子氏(左)と「男女の体の違いを理解したうえで、女性ならではの悩みを受け入れ、女性であることを楽しんでほしい」と話す、日本フェムテックマイスター®協会のふちいく子代表理事(右)。

データを活用しながら、日本の生理課題を訴える。

“生理期間を生きやすく”をコンセプトに、女性特有の生理について正しい知識と理解を広げる活動を行っている「CLAIR.(クレア)」。

イベントは4部構成で、第1部・第2部は「CLAIR.」による講演、ワークショップが行われました。
第1部の講演は、生理の歴史から始まり、様々なアンケート調査データを用いながら「なぜ、日本はこれほどまでに生理について話づらいのか」を解説。

すでに社会問題になっているこの課題を解決するためには、「男女の知識差をなくす」、「社会の中で生理について話しやすい状況をつくる」、「男女問わず生理に関する正しい知識を身につけることが大切である」と結論づけていました。

さらに、生理の基礎知識や生理時に必要な栄養素、生理ナプキンや吸水ショーツといった生理用品などの紹介もありました。

「おかしいと思うサインを見逃さない」婦人科の受診をすすめる。

第1部の最後に行われた質疑応答で、とくに印象的だったのが「マイナスがないほうが生きやすい。生理の痛みが強すぎる場合は、婦人科の受診をおすすめします」という、あるメンバーの発言でした。
激しい生理痛による授業欠席が、学習機会の損失につながることを心配した母親と一緒に婦人科を受診したという、エピソードから生まれた言葉にはとても説得力がありました。

生理アイテムの使い方は、生理経験のない参加者の目線に合わせて。

第2部は、「CLAIR.」メンバーを中心にグループワーキングを実施。昼用・夜用・ショーツ型ナプキンの違いを観察、赤い色水を使って生理用ナプキンに実際に吸水をさせてみる実験などを実施。
デリケートゾーン専用ソープなどのフェムケアアイテムは、自分の手の甲にのせて触感や香りを嗅いでみたりしていました。

まだ初潮を迎えていない参加者がいるグループでは、「CLAIR.」メンバーが目線を合わせて丁寧に説明する姿も見られるなど、生理アイテムやフェムケアアイテムを自分たちの言葉で伝える工夫が随所に見られ、学校の授業では得ることのできない充実した内容でした。

ホルモンのゆらぎ、フェムケアの方法など、体と向き合うきっかけに。

第3部では、医師の岩本麻奈氏が登壇し、「生理とこころと肌の揺らぎ」をテーマに講演。女性ホルモンの基礎知識や年齢による女性ホルモン分泌の変化、体への影響について説明がありました。
第4部では、日本フェムテックマイスター®協会理事の小平真実氏が登壇。女性のデリケートゾーンの特徴や常在菌などの解説後、フェムケア商品「Gran Femin」についての紹介、模型を使ってのデリケートゾーンの洗い方やケア方法について説明がありました。

(左)親御さん向けにもアドバイスをしてくれた医師の岩本麻奈氏。
(右)参加者に合わせてわかりやすい言葉でケア方法を説明する小平真実氏。

リアルな声が社会全体を変えるきっかけに。体験型イベントだから伝わること。

経済産業省の調査によると、月経不調など女性特有の健康課題による労働損失額は年間4,911億円との試算がされているなかで、行政や企業も様々な取り組みや活動を始めています。
じつは生理痛などによる損失は社会人だけではなく、初潮後からすでに始まっていることを認識し、日々生きやすくなるためにはできることを考え、行動に移すことが大切です。
「CLAIR.」が提案した「男女問わず生理に関する正しい知識を身につけること」、「婦人科を受診すること」などは、今すぐにでも始められる取り組みではないでしょうか。

また、自分に合ったフェムケア方法を身につけることで、自分の体を知る、見つめ直す、悩みに気づくきっかけになります。
こういった体験型イベントに参加する機会が増えることで、私たち一人ひとりの健康意識が変わり、すべての人の生きやすさにつながります。
本イベントに参加した親御さんとお子さんは、生理や女性特有の体の悩みついて話しやすい環境が生まれたのではないかと思います。

生理アイテムやフェイシャルパック、フェムケア商品など鵜飼香子氏がセレクトしたお土産付き!

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