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【フェムテックプレス編集部】
2023年のフェムテック・フェムケアに関する
プレスリリースの集計・業界動向を調査。

フェムテックプレス編集部

2024.02.02 16:00

2023年フェムテック・フェムケアに関するプレスリリース配信数は前年比126%増。
キーワードは「ヘルスケア」が多く、女性の健康に対する支援が注目されました。

フェムテック専門のプレスリリース&企業情報サイト「Femtech Press(フェムテックプレス)」では、2023年の1年間に掲載したフェムテック・フェムケアについてのプレスリリースを集計。掲載数やアクセス数ランキング、注目キーワードを中心に、国内の参入企業の現状や動向について調査結果をまとめました。

■集計概要
プレスリリース配信サービス5社から、フェムテック・フェムケアに関するプレスリリースを選択し掲載。掲載プレスリリース数を集計。
集計期間:2023年1月~12月
掲載プレス元:PR TIMES/@Press/バリュープレス/共同通信PRwire/ドリームニュース/Femtech Press(フェムテックプレス)への直接掲載依頼分

フェムテックプレスに掲載されたプレスリリースの年間総数は、
2022年と比較して約126%増の1234本。256本増加しました。

2022年プレス掲載数:978件本/ 2023年プレス掲載数:1234本

2023年に配信されたフェムテック・フェムケアに関連するプレスリリース数は、2022年と比較して約126%増の1234本でした。この伸長率から同市場、業界は年々注目度が高くなっており、拡大が加速していることが分かります。
月別の掲載数をみると、3月、10月は142件と100件以上の月も。いずれもイベント関連の掲載が多く3月は「国際女性デー」、10月は「世界メノポーズデー」「国際生理の日」などフェムテック・フェムケア関連の情報が目立っていました。

プレスリリースに紐づけされた「キーワード」の登録数から検証
フェムテック・フェムケア市場は「ヘルスケア」に集中。

※1位フェムテック/femtech、2位フェムケアは除外しています。

キーワードの登録数をみると「ヘルスケア」に関する記事が多く、それに関する女性特有の健康課題として「生理」が上位にランクインしています。フェムテックのカテゴリの中で、「ヘルスケア」を切り口にしたサービスやアイテム、情報が多い理由としては、フェムテックの広がりとともにタブー視されていた女性特有の健康課題が可視化され、社会全体で解決する動きが活発になってきたのではないかと思います。
また「オンライン診療」「低用量ピル処方」「更年期に関するカウンセリング」などのヘルスケアサービスを提供している企業と提携し、福利厚生の一環として導入している企業も多く見受けられ、女性の健康に関しての理解が拡大したと感じました。

プレスリリースに紐づけされた「カテゴリ」から検証。
「イベント」「経営情報」「アイテム」が増え、企業の勢いが加速。

2022年に比べて2023年の掲載数が増えており、その中でも「イベント」「経営情報」「アイテム」が多いカテゴリとなりました。
特に昨年と比べて「アイテム」が増加し、キーワードにもランクインしている「デリケートゾーン」をケアするフェムケアアイテムや「生理」に関する吸水ショーツや月経カップなどの生理用品の多様化が見受けられました。
また経営情報が多い理由としては、フェムテック市場に参入した企業の増加が挙げられます。メディアや雑誌でも取り上げられるようになった今、フェムテックに特化したサービスや商品が続々と登場しています。消費者にとって選択肢が広がるということは、自分らしく生きるための第一歩となるのではないでしょうか。

プレスリリースの「アクセス数」から検証

ユーザーがフェムテック・フェムケアに求めているのは「セルフケアアイテム」

◆アクセス数ランキング
1位:アイテム
\女子芸大生がプロデュース/ 「“女の子の未来を守る”プロジェクト」が1月25日より 中西ゴム工業(株)とコラボで新商品の販売を開始!
https://femtechpress.jp/7758/

2位:アイテム
吸水ショーツが臭い?!やめた?!そんな方におすすめの吸水ショーツ
https://femtechpress.jp/11927/

3位:その他
骨盤底筋専用マシーンEMPELVI (エムペルヴィ)無料体験開始!イオンレイクタウンkazeのフェムテック専門ポップアップショップ「byAsu」にて4月1日~
https://femtechpress.jp/4134/

4位:ショップ
【NEW OPEN】すべての女性のためのフェムテック・フェムケア専門店【ICHI BUNNO ICHI】が神保町にオープン!!
https://femtechpress.jp/11244/

5位:経営情報
女性の育休取得率100% 新米パパママプロジェクトの効果~育休取得率が飛躍的に成長~
https://femtechpress.jp/11207/

6位:アイテム
世界初!セルフプレジャーに特化したシャワーヘッド、ウーマナイザーとハンスグローエとの共同開発で誕生
https://femtechpress.jp/10545/

7位:アイテム
膣洗浄液を超えた再生医療に基づいた“膣美容液”「LYL BEAUTY GEL」の販売を開始
https://femtechpress.jp/11683/

8位:アイテム
人気ツイッタラー「しぬこさん」×恋愛コスメブランド「ラブコスメ」がコラボ!『しぬこ妄想恋愛セット』を数量限定で発売!
https://femtechpress.jp/7663/

9位:アンケート調査
ウーマナイザー、最新の世界のマスターベーションギャップ調査を公開! 日本は77%から53%までに減少と世界最下位から脱却
https://femtechpress.jp/5077/

10位:アイテム
“性交痛に悩む約74%の⼥性のための”オーガニック100%⾚ちゃんがなめても安⼼なデリケートゾーン⽤オイル「マーメイドオイル」が誕⽣
https://femtechpress.jp/9191/

アクセスランキング上位10位のうち「アイテム」が6本ランクイン。アイテムの中でも「セクシャルウェルネス」「デリケートゾーンケア」「月経」に興味関心を持つユーザーが増加したと考えられます。今までタブー視されていた性の健康や女性特有の症状についてオープンになりつつあり、「自分のからだは自分でご自愛したい」という意識に変化しているのではないでしょうか。今では生理用品やセクシャルケア関連商品のサブスクリプションも配信されており、より多くの女性が購入しやすい環境になると予想されます。

【フェムテック編集部 2023を振り返って】
フェムテック・フェムケアのプレスリリースを1年間振り返ってみて
女性の健康を豊かにする「ヘルスケアアイテム」が注目ワードに。

プレスリリースの配信数が、2022年と比較して約126%増と250本以上増加しました。2025年には約5兆円規模になると言われているフェムテック市場。今後もその勢いは増し拡大していくと予想されます。
また、フェムテック市場に参入する企業の増加も予想され、企業間のシェア争いは避けられないと考えます。他企業との差別化に力を入れ、個々のニーズに寄り添うアイテム・サービスが今後注目されるのではないでしょうか。
社会全体でオールジェンダーに向き合う動きが広がる今、2024年も企業が発信するキーワードに注目して、市場の動向を追っていきたいと思います。

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