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【フェムテックプレス編集部】
2024年3月4週目のフェムテック・フェムケアに関する
プレスリリースを集計・調査。

フェムテックプレス編集部

2024.04.03 16:00

フェムテック・フェムケアの掲載数は、1週間で35本と先週より1本増でした。
カテゴリ別では、「イベント」が12本、「サービス」が7本、「アンケート調査」が5本。登録キーワードは、「女性活躍」「福利厚生」が各6本、「ウェルビーイング」が5本でした。

フェムテック専門のプレスリリース&企業情報サイト「フェムテックプレス」では、2024年3月23日~3月29日に掲載したフェムテック・フェムケアについてのプレスリリースを集計。掲載数、注目キーワードを中心に、調査結果をまとめました。

■集計概要
プレスリリース配信サービス5社から、フェムテック・フェムケアに関するプレスリリースを選択し掲載。掲載プレスリリース数を集計。
集計期間:2024年3月23日~3月29日
掲載プレス元:PR TIMES/@Press/バリュープレス/共同通信PRwire/ドリームニュース/Femtech Press(フェムテックプレス)への直接掲載依頼分

今週のフェムテック・フェムケアに関するプレスリリースは全部で35本。先週より1本増でした。カテゴリ別は「イベント」「サービス」「アンケート調査」、登録キーワードは「女性活躍」「福利厚生」「ウェルビーイング」が上位でした。

今週はカテゴリで上がっていた「アンケート調査」のなかから、一般社団法人日本視覚障がい者美容協会(JBB)の『【視覚障害者の生理の悩み深刻】経血漏れ気付けない・パッケージ読めない…8割の視覚障害者女性が生理に対して悩みを抱えていることが判明』についてご紹介します。
https://femtechpress.jp/18000/

「一般社団法人日本視覚障がい者美容協会(JBB/以下JBB)」は、美容を通じて視覚障害者の社会参画を応援する団体で、SDGs に対応した社員研修、ユニバーサルデザインの製品・サービス開発、アンケート調査、座談会やイベントのコーディネート、試供品の提供など、視覚障害者の「こうしてほしい」と企業の「応えたい」という気持ちをつないで形にするお手伝いを幅広く行っています。

昨年JBBが10代から70代以上の生理の経験のある視覚障害者女性に、「視覚に障害を持った女性に対する生理や妊娠について」のアンケート調査を実施しました。

アンケートに 回答した282 名のうち、生理に関しては、70%以上の方が「視覚障害により生理について不快・不便な思いをしたことがある」、妊娠に関しては、60%以上の方が、「視覚障害があることで、妊娠や出産で不快・不便な思いをしたことがある」と回答しました。

「生理が始まったことを、どのような方法で確認していますか?」という問いに対しては、におい(43.5%)、手触り(37.4%) 、腹痛やむくみ、頭痛などのPMSが現れたら(55.4%)、いつ来るか分からないので、予定日が近づいたら生理用品を使い始める(54%)という回答結果に。

また、「生理用品を買う際、どのような支援があればいいと思いますか?」という問いに対しては、薬局など販売店の店員に、視覚障害者への対応方法を知ってもらう (26.8%)、生理用品のパッケージにQRコードを印字する。サイトに飛べば、説明が読めるようにする(13.8%)、相談窓口を増やす(14.9%)という回答が上位でした。

回答の中には、「(店員に生理用品の)種類を全て読み上げてもらいたいが、沢山あり時間を取らせると申し訳ない」、「生理用品が平等じゃないことを初めて知った」、「おそらく、(生理用品を)デザインをしている人たちは視覚障害者のことを忘れているのではと思う。」という声もありました。

「現在の社会の仕組みは、健常者が便利なように作られています」と語るJBBでは、健常者にとって便利なものが障害者にとって不便なものになっていることが多く、袋に入っていて触っても違いがわからない、商品説明が読めず使い方がわからないなどの悩みを抱える女子達のために、リアルやオンラインでフェムケア勉強会を開催しています。
企業側ができることとは。真のウェルビーイングな社会実現のために、障害を持っている人の「不」への正しい理解と、誰もが当たり前のように使える快適なフェムテック・フェムケアの開発が急がれます。

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