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【フェムテックプレス編集部:2024年版】
フェムテック領域に関するプレスリリースの集計・業界動向を調査。

フェムテックプレス編集部

2025.02.28 17:00

2024年フェムテック領域に関するプレスリリース配信数は前年比179%増。
1年間を通じて、最も多い登録キーワードは「生理」、カテゴリは「イベント」でした。

フェムテック専門のプレスリリース&企業情報サイト「Femtech Press(フェムテックプレス)」では、2024年の1年間に掲載したフェムテック領域に関するプレスリリースを集計。掲載数やアクセス数ランキング、注目キーワードを中心に、国内の参入企業の現状や動向について調査結果をまとめました。

■集計概要
プレスリリース配信サービス5社から、フェムテック領域に関するプレスリリースを選択し掲載。掲載プレスリリース数を集計。
集計期間:2024年1月~12月
掲載プレス元:PR TIMES/@Press/バリュープレス/共同通信PRwire/ドリームニュース/Femtech Press(フェムテックプレス)への直接掲載依頼分

フェムテックプレスに掲載されたプレスリリースの年間総数は、
2023年と比較して約179%増の2,213本となり、前年より979本増加しました。

2023年プレス掲載数:1234本/ 2024年プレス掲載数:2213本

●フェムテック市場の情報発信の増加と集計条件の変更による影響
昨年と比較すると、フェムテック関連の情報発信が増加しており、市場の成長と企業の関心の高さがうかがえます。
また、もう一つの要因として、当サイトの「集計条件の変更」も影響していると考えられます。

●集計条件変更の背景
2024年3月までは「フェムテック」「フェムケア」の2つのワードで検索を行っていました。しかし、毎月若干の変動はあるものの、掲載本数は徐々に減少傾向にありました。
そこで、4月より試験的に集計条件を変更し、「フェムテック領域」に属するジャンルで細分化しました。
具体的には、月経・生理/不妊・妊活・妊よう性/産前産後/セクシャルウェルネス/更年期/婦人科疾患(子宮がん・乳がん)/ジェンダード・イノベーションといったカテゴリを収集。
この変更により、記事数の増加は予想していたものの、実際には企業側も「フェムテック」「フェムケア」といったビッグワードにこだわらず、よりターゲットに届きやすいキーワードを選定していることが改めて確認できました。

●変化の結果と今後の傾向
この細分化の結果、これまで掲載数が少なかった企業の福利厚生、学会や大学の研究発表、新薬・新技術開発、海外市場の動向など、専門性の高いプレスリリースもキャッチアップできるようになりました。サイト全体としても、より幅広い情報を提供することにつながっています。
今後も市場の動向を注視しながら、より多くのユーザーに役立つ情報を発信していきます。

プレスリリースに紐づけされた「キーワード」の登録数から検証
2024年 フェムテック市場は『生理・健康・妊活』が最注目ワードに。

※1位フェムテック/femtech、2位フェムケアは除外しています。

キーワードの登録数をみると、トップ3は「生理(234本)」「ヘルスケア(216本)」「妊活(209本)」でした。
生理・妊活・更年期などのライフステージに応じたケアのニーズが高く、さらに「PMS(78本)」にも焦点を当てることで、ライフステージごとの健康管理が最も注目される一方、キャリア支援やQOL向上、医療分野との連携など、より広範な領域へと関心が広がっています。

また、「女性活躍(122本)」「国際女性デー(125本)」「ダイバーシティ(65本)」といったワードがランクインし、フェムテックが女性の健康支援だけでなく、社会進出やキャリア支援とも密接に結びついていることが分かります。
さらに、「乳がん(87本)」「女性の健康(80本)」といった医療関連ワードも上位に入り、予防医療や医療機関との連携が強まる傾向が見られました。

総じて、2024年のフェムテック市場は、健康管理・キャリア支援・メンタルヘルス・医療との融合といった多角的な視点での進化が進んでおり、今後もさらなる市場の拡大が期待されます。

プレスリリースに紐づけされた「カテゴリ」から検証。
「イベント」「サービス」では、大学と企業の共同プロジェクトも目立ちました。

2024年の掲載数は前年と比較して大幅に増加しました。特に「医療」が約8倍、「サービス」が約3.8倍 に伸びており、フェムテック市場は製品提供から情報共有や体験型サービスの拡充へと進化していることが伺えます。

また、「キャンペーン(102本)」の増加 は、企業がフェムテックを活用したマーケティング活動を強化していることを示しており、「医療(31本)」の増加からは、遠隔医療やホルモンケア、不妊治療のデジタル化が進んでいることが読み取れます。
さらに、大学と企業の共同プロジェクトや産学連携なども目立つ動きとなりました。

学術機関と企業が共同でフェムテック関連の研究を推進し、科学的根拠に基づいた製品開発が進行したり、大学が実施する調査やデータ収集が、企業の製品開発やマーケティング戦略に活用されるケースが増加。産学連携による新技術・新サービスの発表が増え、フェムテック市場におけるエビデンスの強化が進んでいるように見受けられる。

このような変化を踏まえると、2024年のフェムテック市場は拡大を続ける中で、「製品販売」中心のフェーズから、「消費者の体験・認知・啓発」を重視した市場へとシフトしていると言えます。
さらに、企業・医療機関・自治体に加え、大学との共同プロジェクトや産学連携も進み、フェムテックがより社会に根付いていく段階に入ったことが明らかになりました。

プレスリリースの「アクセス数」から検証
ユーザーがフェムテック領域に求めているのは「セルフケアアイテム」。

1位:アイテム
黒ずみ等の治療薬「ピュアリーピンク」日本国内で正式承認  メラニンを無色化させる医薬品
https://femtechpress.jp/20862/

2位:アイテム
吸水ショーツが臭い?!やめた?!そんな方におすすめの吸水ショーツ
https://femtechpress.jp/11927/

3位:アイテム
大人の女性を応援するボディケアブランド「YURiiRO(ユリイロ)」から、2024年7月にインティメイト&ボディオイルが新発売されました。
https://femtechpress.jp/22255/

4位:アンケート調査
日本人女性のマスターベーションの目的とは?アジア 3 か国で見る女性のマスターベーションに対する意識の変化
https://femtechpress.jp/20228/

5位:キャンペーン
日本の性生活に革新的なサポートを!株式会社Unwindが、性生活分析診断WEBアプリ「tawagram(たわぐらむ)」のクラウドファンディングを開始!
https://femtechpress.jp/11723/

6位:アンケート調査
ラブピの全国アンケート! 40〜50代女性の1000人に聞いた、からだのこと、セルフプレジャーのこと
https://femtechpress.jp/14060/

7位:イベント
フェムテック・フェムケア “一日限りの夢の祭典!” 「Femtech Japan 2024 / Femcare Japan 2024 in TOKYO」 出展企業様/出展アイテムなど見どころをご紹介! <Vol.01_アイテム編>
https://femtechpress.jp/20240/

7位:アイテム
まるで3D、深い快感とオーガズムに導くセルフプレジャートイ「Womanizer Next」新登場
https://femtechpress.jp/15421/

8位:ショップ
無農薬で栽培されたよもぎを使用するインナービューティーケアサロン『食べられるよもぎ蒸しサロン TUBAKI(つばき)』が大阪の東梅田・西天満エリアにオープン
https://femtechpress.jp/6975/

9位:イベント
【イベント開催】美人塾〜フェムケアの真実に迫る!本当の健康とは〜
https://femtechpress.jp/19108/

10位:アンケート調査
【視覚障害者の生理の悩み深刻】経血漏れ気付けない・パッケージ読めない…8割 の視覚障害者女性が生理に対して悩みを抱えていることが判明
https://femtechpress.jp/18000/

11位:特集
★セミナープログラムを一挙ご紹介★12月4日(水)開催「Femtech Japan 2024 / Femcare Japan 2024」
https://femtechpress.jp/26178/

12位:イベント
フェムテック・フェムケア “一日限りの夢の祭典!” 「Femtech Japan 2024 / Femcare Japan 2024 in TOKYO」 出展企業様/出展アイテムなど見どころをご紹介! <Vol.02_サービス/メディア編>
https://femtechpress.jp/20326/

13位:特集
★出展者様をご紹介【アイテム編】★ 12月4日(水)開催「Femtech Japan 2024 / Femcare Japan 2024」
https://femtechpress.jp/25946/

14位:サービス
服を着たまま、座るだけ。話題のフェムテック機器「高密度焦点式電磁チェア」で健康寿命に重要な“骨盤底筋群”を鍛えるサロン『MEBRACE.(ミーブレース)』が4月6日、表参道にOPEN
https://femtechpress.jp/9445/

15位:アイテム
\女子芸大生がプロデュース/ 「“女の子の未来を守る”プロジェクト」が1月25日より 中西ゴム工業(株)とコラボで新商品の販売を開始!
https://femtechpress.jp/7758/

16位:特集
「WEHealth 2024 sponsored by サラサーティ」出展企業を調査!見どころいっぱいの企業様をご紹介!
https://femtechpress.jp/16262/

17位:食品
双子や三つ子などの多胎児家庭を支援「乳児用液体ミルク」の購入補助支援、5年目へ
https://femtechpress.jp/21629/

18位:ショップ
【New Open】20代、30代の女性に向けたオーガニックコットンの下着とイヤリングのセレクトショップ「Birthday 自由が丘」が6月22日にオープン
https://femtechpress.jp/10782/

19位:その他
更年期前後の女性を悩ます「原因不明の心臓の痛み」。その正体とは?
https://femtechpress.jp/15666/

20位:イベント
女性をエンパワーメントする国際女性デーイベント「第五回 WEHealth2025」出展社の募集を開始しました!
https://femtechpress.jp/23225/

「インティメイトケア」「セルフプレジャー」に関連する記事が上位にランクイン。
フェムテックプレスの記事アクセスランキングから、ユーザーが特に関心を持っているのは 「セルフケアアイテム」 であることが明らかになりました。

また、「体験」と「調査データ」への関心も高まっています。日本やアジアの女性のマスターベーション意識、生理に関する視覚障害者の悩みなど、リアルなデータに基づいた情報への関心が高く、またフェムテック関連の展示会や体験イベントが多く閲覧され、実際に試したり学んだりできる場が求められています。

2025年以降、フェムテック市場は「セルフケア」だけでなく「更年期ケア」や「セクシャルウェルネス」といった分野へと広がり、よりパーソナライズされたサービスや情報提供が求められていくと考えられます。

【フェムテック編集部 2024を振り返って】
フェムテック・フェムケアのプレスリリースを1年間振り返ってみて。
「更年期ケア」や「セクシャルウェルネス分野」に注目

2024年のフェムテック関連プレスリリース掲載数は、前年の1,234本から2,213本へと979本増加(前年比179%増)し、市場の拡大が続いていることが明らかになりました。

2024年は、「フェムテック」という言葉を前面に出さず、女性の健康課題をより広い社会問題として捉える企業が増加しました。これにより、フェムテック市場はより包括的な視点へと進化しており、「イベント」や「サービス」カテゴリーの増加に加え、大学と企業の協創も活発化。産学連携による新技術の開発や、エビデンスに基づいた製品の発表が増加しました。

さらに、「医療」カテゴリーの掲載数が前年比約8倍に増加しており、遠隔医療やホルモンケア、不妊治療のデジタル化が進んでいることが分かります。

2024年のデータから、フェムテック市場は「セルフケア」から「更年期ケア」「セクシャルウェルネス」「医療との統合」へと多様化し、2025年には市場がさらに成熟すると予測されます。今後は、消費者の関心に寄り添ったパーソナライズドサービスの開発や、エビデンスに基づくプロダクト設計、大学・医療機関との連携を強化することで、フェムテック市場はさらなる進化を遂げるでしょう。

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