医療
25年ぶりの全国調査で日本人男性の性機能が明らかに 「約1,400万人が勃起障害(ED)」 「セックスの回数1年に1回程度以下が45.7%」 「早漏で悩んでいる人は約910万人」
一般社団法人日本性機能学会
2024.07.08 14:30
一般社団法人日本性機能学会(理事長 佐々木春明:昭和大学藤が丘病院 泌尿器科 教授)は臨床研究促進委員会(委員長 辻村晃:順天堂大学医学部附属浦安病院 泌尿器科 教授)において、25年ぶりに日本の20歳以上の男性を対象に性機能の実態に関する全国調査を実施いたしました。その結果をThe World Journal of MEN's Healthに投稿、このたび論文が承認されたことをご報告いたします。
【調査の背景】
少子化という言葉をいろいろなメディアで見かける機会が増えましたが、その少子化の要因の1つとなる性機能の実態について、25年前の調査報告を使用している状態でした。全国規模の調査は1998年に実施されたのですが、その後、大規模調査はおこなわれていませんでした。このたび、日本性機能学会の臨床研究促進委員会において20歳から79歳の日本人男性6,228人に対し、2023年5月29日(月)~6月24日(土)の期間で性機能障害に関するオンライン調査をおこないました。
その結果、勃起障害(ED)の有病者数は約1,400万人にのぼることが明らかになりました。1998年の前回調査(1,130万人)から約270万人の増加となっております。
【主な調査結果】
■日本人男性の約1,400万人(約3人に1人)がED
勃起硬度スコア(EHS)によるEDの有病率は30.9%あり、国勢調査の日本人男性の人口にあてはめると約1,400万人の男性がEDであることが示されました。1998年の調査と比較するとED有病者数は123.9%の増加。約3人に1人がEDの症状を有していることになります。
また勃起硬度スコア(EHS)2以下をEDの有病と定義して年齢との関係を示唆するデータでは、30代、40代よりも20代の有病率が高いことが示されました。20~24歳の有病率は26.6%で50~54歳(27.8%)とほぼ同等の結果となっています。
情報提供元:@press
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