アンケート調査
〈フェムテックアンケート〉「vol.1 ひとりひとりの生理事情」アンケートを実施
株式会社アイム
2022.06.24 12:00
株式会社アイム(神奈川県横浜市、代表取締役:曽根勝貴)では「フェムテック・フェムケアがある毎日をデザインする」をテーマに、クリエイティブチーム「femoop(フェムープ)」(https://femoop.jp/)を結成いたしました。
femoop(フェムープ)では取り組みの1つとして、株式会社アイム、株式会社ブレインズ・ネットワーク社内にて「〈vol.1〉ひとりひとりの生理事情」アンケート調査を実施しました。
■調査の背景
職場全体でフェムテックについて考えるきっかけづくりとして、継続的なアンケートの実施をスタートいたしました。アンケート第1弾のテーマとして、数ある「女性の健康課題」の中から「生理にまつわる不調」を選びました。
生理によるさまざまな体調不良を押して、職場で無理をしてしまう人も少なくないと思います。
このアンケートをきっかけに「生理」による体調不良を一人で抱え込むことがないよう、自分と自分のまわりの人たちが「生理」のどんな事に悩み、どのような改善を望み、どのような対策をとっているかを職場全体で共有いたします。また、アンケート結果をふまえ、回答の1つずつに向き合い、職場環境を整えていくことにつなげたいと考えています。
■調査結果サマリー
大半の女性が生理に対する色々な悩みを抱えながら、男性が一定の理解を示してくれていると考える一方で、実際はもう少し理解してほしい、職場では何かしらのサポートや制度の確立が求められていることがわかりました。
調査結果詳細について、アンケートの内容を下記4つのカテゴリに分けてご報告いたします。
①ひとりひとりの生理事情
約8割という多くの女性が「生理について悩んでいる」という回答が出ました。その悩みの中でも大半が感じている症状は「腹痛」となりました。
実際に悩みがある、症状がでていると自覚があっても、「通院している」もしくは「通院したことがある」という回答は約半数の47%と少し抑えめの結果となったようです。
②職場での生理事情
職場で困る事として、「仕事の効率が落ちる、集中できない」といったものや、「経血で服や椅子を汚してしまわないか心配」という、集中しづらい環境に置かれているようです。
そのためか、職場の人に理解してもらえることが重要と考える人も多く、「理解」や「サポート」を必要とする人は7割にも上っています。
職場の人へ「生理について」相談できている人は約3割と少なく、理解してもらうのと同じく相談しやすい環境も必要です。
逆に相談を受ける事については、相談を「受けたことがある」「してもらいたい」と何かしらの方法でサポートしようと考えている人は100%でした。
③職場でのサポート・制度
職場でのサポート要望として多かったのは生理時の体調不良に使える「有給」や「時差出勤」、生理用品や市販鎮痛剤といった「備蓄品」等の、緊急時に対処できる制度やサポートが求められていました。
また、職場での生理課題に対する取り組みでは、まずはできる事からとした「相談しやす環境づくり」をはじめ、何かしらの取り組みをしたいと考えている人は約8割となりました。
実際に生理休暇などの制度を利用したことがある人は6%とかなり低く、取得しない理由が制度そのものを認識していない、または抵抗を感じるなどで、約8割近くいることがわかりました。そのためか、「有給の生理休暇制度」については前向きな検討を求める人が半数以上という結果になりました。
④まわりの理解
まわりの男性は「理解してくれている」と感じている人は7割と低くはない割合になりましたが、それでも「もっと理解してほしい」と考える人は6割と、理解してもらってはいるが、理解度は高くないと感じていることがわかりました。
理解度を深めるための社内の勉強会については、参加したいと考える人が約半数にとどまり、理解を深める際も何かしら配慮が必要のようです。
■調査結果
【生理についての悩み】を抱えている人は約8割
Q1. 生理についてのお悩み、ありますか?
「はい」と回答したのは78%
また、その中でも約9割の人が「生理痛」に悩んでいることがわかりました。
2人に1人は【仕事に集中できない】
Q2. 生理が原因で、職場などで困った経験がありますか?
生理中の一番の困りごとは「仕事の効率が落ちる、集中できない」でした。
また、「経血で服や椅子などを汚してしまわないか心配になる」という人も同じく半数いることがわかりました。
生理の症状として特に多いのは【腹痛】
生理中、生理前の症状として一番多かったのは「腹痛」でした。
僅差で「腰痛」との声も多く、痛みを伴う症状が多い中「眠くなる」「お腹の調子が悪い」などの不調を訴える声もありました。
生理中、職場で求められているのは【生理用品や市販鎮痛剤などの備蓄品】
Q4. 職場で生理サポートがあるといいなと思うものはどれですか?
仕事中で買いに行けない、急な体調変化など緊急を要する時、職場に備蓄としてあることが望まれているようです。
生理による体調不良では【通院していない】
Q5. 生理による体調不良で、病院に通ったことがありますか?
生理による症状「腹痛」「腰痛」が悩みの大半を占めていても、実際に通院したことがある人は半数以下という結果になりました。
生理による体調不良を【理解してほしい】
Q6. 職場の人に、生理による体調不良を理解してもらいたいですか?
7割の人が生理による体調不良を理解してほしいと考えていることがわかりました。
生理についての相談を職場の人には【あまりしない】
Q7. 職場の人に、生理について相談したことはありますか?
生理についての悩みは抱えていても、職場の人にあまり相談できないのが現状のようです。
【相談を受けたことがある】人は約4割
Q8. 生理による体調不良について相談を受けたことがありますか?
「相談を受けたことがある」が4割と、「相談をしたことがある」人数に比べて高い数値が出ました。
職場での生理課題に対して取り組みを【希望している】のは約8割
Q9. 職場での生理課題に対する取り組みについて、どのように考えていますか?
取り組みに対して8割の人が前向きな考えを持っていることがわかりました。
多くの人が生理休暇を【利用していない】
Q10. 生理休暇を利用したことはありますか?
生理休暇を利用したことがある人は6%にとどまりました。
有給の生理休暇を【検討希望】は約6割
Q11. 有給の生理休暇制度についてどう考えますか?
生理休暇が利用されていない一方、有給での生理休暇制度の検討を希望する人は約6割となりました。
【理解してくれている】と感じる印象の男性は7割超え
Q12. あなたのまわりの男性は、生理を理解してくれていると思いますか?
普段、交流のある男性に対して、生理を理解してくれているという意見が多くみられました。
男性の生理に対する【理解はそんなに高くない?】
Q13. あなたのまわりの男性に、生理についてもっと知ってほしいと思いますか?
「理解してくれている」と感じている反面、それでも「もっと知ってほしい」という意見も多くみられました。
生理についての勉強会への参加は【あまり積極的ではない】
Q14. 生理について、社内勉強会があれば参加したいですか?
生理について、勉強会などの参加希望は約半数にとどまりました。
femoop(フェムープ)では今回の結果を踏まえ、社内環境の改善を目指すとともに、
社内における「フェムテック」への認知度向上をはかってまいります。
さらに詳しいアンケート結果については femoop(フェムープ)(https://femoop.jp/)で公開中ですので、是非ご覧ください。
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