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がん研有明病院とGoogle AI を活用した乳がん検診の共同研究において、乳がん検診の精度と健診プロセスの効率の向上を確認
公益財団法人がん研究会
2024.06.19 14:10
公益財団法人がん研究会有明病院(がん研有明病院)とGoogleは、日本における乳がんの早期診断と疾病管理の発展のために、AI を活用した乳がん検診の研究に向けて共同研究契約を2021 年の11 月に締結しました。
Googleは、米国と英国の専門家と共同で、検診用マンモグラフィから乳がんを特定するための機械学習モデルを開発し、2020 年に学術誌「Nature」に発表(英文)しており、がん研有明病院はGoogleと共同でこの機械学習モデルの有効性を日本人で検証してまいりました。
このたび、共同研究の結果から、乳がん検診の精度と検診プロセスの効率を向上させる結果が得られ、Radiology Advances 誌において発表されました。
乳がんは日本人女性で最も罹患数の多いがんで、毎年約9.7万人が診断されています。乳がん死亡数においては、他の先進国では1990年以降減少しているにもかかわらず、日本においては増加しています。マンモグラフィによる集団検診は、乳がんを根治治療が十分可能な早期の段階で発見できますが、残念ながら日本での乳がん検診受診率は約47%であり、欧米の75%以上と比較しても低いのが現状です。また、日本では検診マンモグラフィを異なる読影医により二重読影を行うことが推奨されており、今後検診数が増加すると読影医が十分対応できなくなる可能性があります。そこでAIを用いた乳がんスクリーニングシステムを用いることで、医療基盤拡大に貢献し、早期での乳がん診断に役立つことが期待されます。
今回の共同研究では、2007 年から2020 年の間にがん研有明病院乳腺センターおよび健診センターで撮影され、個人が特定されないよう適切な匿名化を施した女性のマンモグラフィ画像を使用し、AI モデルのパフォーマンス分析を行いました。
情報提供元:PR TIMES
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