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着床を促進するプロスタグランジン受容体の発見:着床促進剤としてDP/EP4作動薬の不妊治療への適用に期待

2024.09.10 19:02

【ポイント】
プロスタグランジン(PG) *1は、全身の臓器で産生される一連の生理活性脂質であり、発熱や疼痛などの病態作用を発揮する一方で、分娩などの生殖プロセスに関わることが知られていました。
子宮では、着床時に産生されるPGが、着床部位(IS)の肥大(脱落膜化)*2を起こすことが知られていましたが、その作用を伝達する受容体は不明でした。
今回、マウスを用いた実験により、着床時の子宮では、PGE2に加えPGD2が産生され、それぞれEP4受容体とDP受容体に作用し、脱落膜化の促進因子として働くことを発見しました。したがって、着床の際にDPまたはEP4受容体いずれかを活性化すれば、脱落膜化を誘導できることを示しました。
PGはヒトでも同様に働く可能性が高く、DP/EP4作動薬でPGの働きを強めれば、不妊の原因となる着床障害の改善に繋がることが期待されます。

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情報提供元:PR TIMES

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