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【フェムテックプレス編集部/FProoms-おとなの学び場-】
更年期は突然に!頑張らない食事の工夫が、心と体を救う。

フェムテックプレス編集部

2023.09.08 10:00

フェムテックプレス編集部「FProoms-おとなの学び場-」は、フェムテック・フェムケアにまつわるジャンル(ウェルネス/月経/不妊・妊よう/妊娠・産後ケア/セクシャルウェルネス/更年期)に関するアイテムやサービスを、実際に編集部が体験して紹介するコーナーです。

今や日本女性の半数以上が50歳以上という時代。さらにボリュームゾーンが大きい40代の女性たちも含め、社会や家庭で懸命に頑張ってきた世代ともいえます。
そんな女性たちが、今まさに直面しているのが「更年期」です。

『藤井 恵さんの更年期ごはん 』
著者:藤井 恵
監修:高尾 美穂
出版社: 世界文化社
https://www.amazon.co.jp/dp/4418223126

おいしく食べて健康に。ツヤよく元気に過ごせる99品のアイデアレシピを公開。巻頭対談・監修に産婦人科医・高尾美穂氏を迎え、更年期が怖くなくなる「食」「動」「休」のコツを語り合います。

そこで今回は、更年期時期をポジティブに過ごすための源となる「食」にフォーカス。産婦人科医の高尾美穂先生による監修で、ご自身も更年期症状に悩んだ経験のある、料理研究家の藤井恵さんの著書『藤井恵さんの更年期ごはん』を取り上げます。
フェムテックプレス編集部メンバーで、更年期1年生の編集Kと更年期の先輩でもある編集M、管理栄養士で現在お母さまが更年期の編集Nの3名で、心と体がラクになる食べ方の工夫を学んでいきます。

【INDEX】

● 更年期は突然に!体のサインに気づけませんでした。
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● 更年期は、食生活を見直すチャンスと考える!
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● やっぱり、一番大事なことは「楽しく食べること」。
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● 頑張らなくていい!更年期でもこれまでと変わらず、自分らしく。
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更年期は突然に!体のサインに気づけませんでした。

編集K:フェムテックのカテゴリの1つでもある「更年期」。閉経前後5年間ずつの合計10年間が更年期と定義づけされていますよね。
自分が更年期に突入してわかったことですが、Mさんのように自分の経験を話してくれたり、話を聞いてもらえたりできる存在が身近にいるのは、すごく心強いなと感じています。

編集M:ありがとうございます。そういってもらえるとうれしいですね。
私の場合はある日突然、動悸と息切れの症状がやってきました。いくつも専門の病院を受診しても病名はわからず、処方された薬を飲んでも症状はずっと続いていて、救急搬送されたこともあって。
その搬送先の医師にこれまでの経緯を話したら、「今、おいくつですか?」と聞かれて、年齢を答えると「あー、更年期かもね」と。この助言をいただいて、婦人科の更年期外来を受診しました。
結果的に、婦人科の医師から「更年期」の診断をもらったのですが、この診断をもらうまでが、本当に怖かったし、長かったです。

編集K:救急搬送・・・怖かったしつらい経験でしたね。
私の場合は、日々の疲れが取れにくくなったり、生理が不順になったり。「歳には逆らえないな(笑)」なんてやり過ごしていたら、耳鳴りとめまい、手足のしびれが。検査を受けましたが、結果はすべて異常なし。
「これってもしかして」とかかりつけの婦人科で血液検査をした結果、更年期のお印をいただきました。
自分の体調とライフスタイルに合う治療方法を相談して、ホルモン補充療法を始めています。

編集N:私の母は病院に行っていませんが、イライラしはじめたら「自分は更年期だから・・・」と呪文のように言い聞かせています(笑)。
私たち家族は、そんな母の体調をできる限り理解し、イライラしている時も、体調がすぐれない時も受け入れて、その時にできるサポートをしています。

編集K:素晴らしい!家族やまわりの人が理解し、受け入れてくれることが何よりも支えになりますよね。

編集M:よくわかる。私が更年期で一番つらいのは「今までできていたことが、できなくなること」。仕事も、家事も、趣味も、どれもみんなそうです。

編集N:趣味でいうと「推し活」がおすすめです。更年期を迎えると女性ホルモンの減少により、イライラしやすくなったり、情緒不安定になったりしがちですが、推しを応援して「ときめき」や「好き」という気持ちを感じることで、幸せホルモンが分泌されて精神を安定させてくれます。ちなみに、母は韓流ドラマの俳優さんにときめいています。

編集K:ときめきポイントが、お母さんと同じ(笑)!私も愛猫をなでながら、大好きな韓流ドラマを見る時間が何よりも至福です。でもまさか、無意識に幸せホルモンを分泌させていたとは・・・。

更年期は、食生活を見直すチャンスと考える!

編集K:正直、食事は栄養バランスよりも、食べたいものを食べたい時に食べていました。
これまで自由奔放な食生活を送ってきて、今更とは思ったのですが、更年期をきっかけに体のことを考えて食生活を見直したくなりました。
そんな時に、書店で『藤井恵さんの更年期ごはん』を見つけ、手に取って裏表紙を見たら、帯に「更年期の不調は食事でよくなる!」って書かれていて。お導きかと驚きました。

編集M:そもそも私が更年期に突入したころには、今のように更年期やその症状についての情報がありませんでした。食事に関しても同じです。
更年期真っ只中には、食に関しては何も施してきませんでした。野菜や海藻、栄養バランスよくという考えは一切なくて、大豆なら大豆だけ、豆腐なら豆腐だけ、イソフラボンを体に入れればいいという感覚でした。組み合わせて料理する、という考えがなく。あとはサプリメントで足りない栄養素を補えばいいと。
もし食べ方の工夫を知っていたら、心も体ももっとラクになっていたかもしれません。

編集K:更年期についての情報がない時代は、とにかく栄養素を摂らなければと、“ばっかり食べ”に陥ってしまうのかも。
この本には、藤井さん自身が「こうすればラクだったんだ」と当時を振り返って、“食べ方の工夫をまとめた”と書かれていますが、私はこの“工夫”する術を持ち合わせていない!ぜひ知りたい!って。

編集N:栄養素の組み合わせを意識して献立を考えるのは、正直大変ですし、しかも体調が悪い時は、そういったことも考えたくないはずです。
この本に載っている「更年期を支える栄養素」の一覧には、その栄養素が更年期症状に対してどう働きかけるのか、またその栄養素を含む食品も紹介していて、日々の食事に取り入れやすいですね。「症状別のQ&A」といったレシピの間にある読み物も参考になり、改めて勉強になりました。

やっぱり、一番大事なことは「楽しく食べること」。

編集M:本のなかで、「少ない材料で工程も簡単、時間をかけなくてもおいしい料理は作れます」という話がでていて、じつは「納豆しらすチーズトースト」を朝ごはんに作ってみたんです。
ただ、冷蔵庫にはしらすがなくて。ちりめんじゃこがあったので(似たようなものか)、使って作ってみたところ・・・・しょっぱい!
それで、しらすを買って再度チャレンジ。すると全っ然違いました!しらすだと、逆にそのちょっとの塩味がマヨネーズを引き立てます。納豆の臭いもまったくなくて、おいしかったです!!

編集K:塩分や油分を控えてもおいしく食べられるように、豆乳やヨーグルト、塩麹、スパイスなどを使っていて、藤井先生の「楽しく食べること」へのこだわりを感じますよね。ちょこちょこ食べたい晩酌派の私にぴったりな、おつまみにもなるレシピがいっぱいありました。

編集N:閉経後のホルモンバランスの変化により、筋肉量が減少して、筋力が低下したり、エストロゲンの減少によって、骨粗鬆症になりやすくなったりすると言われています。それにはたんぱく質やカルシウムが必要になります。
どのレシピもたんぱく質と体を整える栄養素を組み合わせているので説得力もありますし、こんな組み合わせもあるんだ、と発見が多かったです。

頑張らなくていい!更年期でもこれまでと変わらず、自分らしく。

編集M:レシピ本だと思ってページをめくり始めたら、高尾先生が考える「更年期を上手に乗り切るポイント」やコンディション維持のカギとなる「生活の三要素」など、更年期の過ごし方についても書かれていました。これまで自分がやってきていることが間違いではなかったことが確認できてよかったです。できれば10年前に出合いたかった(笑)。

編集N:更年期は年齢的にはまだ何年も先のことかなと思っていますが、症状を知るきっかけになりました。管理栄養士の視点からも、必要な栄養素や食事の大切さについて改めて学びなおす機会ができてよかったです。

編集K:藤井先生と高尾先生の明るくて軽妙な語り口から、「更年期なんだから、頑張らなくていいよ!」って、励まされている気がして(笑)。レシピについても「決して手抜きではなく、大人だからこそ身につけた知識とスキルの証だと、胸を張って食卓にのせてくださいね」と書かれていて、レシピ本なのにお悩み相談のような、読後はとにかく心が軽くなり、元気になれました。

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