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乳がんの悪性化に関わるがん関連線維芽細胞の新たな仕組みを解明

学校法人 順天堂

2025.07.14 15:00

― エンドグリンを介した腫瘍増殖や転移促進機構 ―

順天堂大学大学院医学研究科消化器内科学の大久保捷奇 助教、分子病理病態学の目澤義弘 助教、白木原琢哉 准教授、折茂彰 主任教授らは、乳がん組織に豊富に存在するがん関連線維芽細胞(CAFs)(*1)のうち、筋線維芽細胞様CAFs(myCAFs)ががんを悪性化させる仕組みを明らかにしました。本研究では、CAFsが多く存在する乳がん組織において、TGF-β(*2)共受容体であるエンドグリン(*3)と呼ばれるタンパク質の発現量が高いと、がん患者の予後が悪くなることを発見しました。さらに、エンドグリンがmyCAFs内でTGF-βシグナル伝達経路を活性化することで、がんの増殖と転移を助長していることが分かりました。この成果は、乳がん治療における新たな治療標的の可能性を示すものです。本論文はMolecular Oncology誌のオンライン版に2025年7月11日付で公開されました。

本研究成果のポイント

・乳がんのmyCAFsで高発現するエンドグリンが腫瘍増殖および浸潤・転移に関わることを発見しました。

・エンドグリンがmyCAFsのTGF-βシグナル伝達を活性化してTGF-β1産生を促すことでがん進展を促進することを示しました。

・myCAFsのエンドグリンを標的とした新たな乳がん治療の可能性が示唆されました。

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情報提供元:PR TIMES

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