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【フェムテックプレス編集部】
2024年5月のフェムテック・フェムケアに関する
プレスリリースを集計・業界動向を調査

フェムテックプレス編集部

2024.06.28 15:00

2024年5月のフェムテック・フェムケアの掲載数は191本で、先月より29本減少。
登録キーワードは、「生理」「ヘルスケア」「女性」「子育て」「妊活」、カテゴリ別月間掲載数は、「サービス」「イベント」「アイテム」が目立ちました。

フェムテック専門のプレスリリース&企業情報サイト「フェムテックプレス」では、2024年5月に掲載したフェムテック・フェムケアについてのプレスリリースを集計。掲載総数やカテゴリ掲載数、注目キーワード、アクセス数ランキングを中心に、国内の参入企業の現状や動向について調査結果をまとめました。

■集計概要
プレスリリース配信サービス5社から、フェムテック・フェムケアに関するプレスリリースを選択し掲載。掲載プレスリリース数を集計。
集計期間:5月1日~5月31日
掲載プレス元:PR TIMES/@Press/バリュープレス/共同通信PRwire/ドリームニュース/Femtech Press(フェムテックプレス)への直接掲載依頼分

フェムテック・フェムケアの掲載数191本。先月より29本減少。

2024年5月に掲載したフェムテック・フェムケアに関連するプレスリリース数は191本。先月より29本減でした。減少要因は、先月に多く配信されたイベントや経営情報、アンケート調査にまつわるリリースが半減したことによるものです。

プレスリリースに紐づけされた「登録キーワード」から検証。
「生理」「ヘルスケア」「女性」「子育て」「妊活」などのワードが上昇。

※1位フェムテック/femtech、2位フェムケアは除外しています。

キーワードの登録数をみると、「生理」がもっとも多く34本、続いて「ヘルスケア」が26本でした。先月の登録数上位が「ヘルスケア」「生理」という結果から見ても、企業として取り組むべき問題、課題視していることが推察できます。

プレスリリースに紐づけされた「カテゴリ」から検証。
「サービス」51本、「イベント」50本と微増、「アイテム」26本で13本減。

先月に続き、「サービス」や「イベント」に関する記事の配信が多かったです。「サービス」については、生理や妊活、子育てなどのカテゴリによるオンライン診療サービスや検査サービス、管理アプリ導入といった記事が多く見受けられました。
また「イベント」については、5月28日の「月経衛生デー(世界月経衛生デー)」「女性の健康のためのアクション」にまつわるイベントやサービスが目立ちました。

プレスリリースの「アクセス数」から検証。
「Femtech Japan 2024 / Femcare Japan 2024 in TOKYO」に注目が集まる!

【アクセスランキング】

■1位:アイテム
吸水ショーツが臭い?!やめた?!そんな方におすすめの吸水ショーツ
https://femtechpress.jp/11927/

■2位:イベント
【イベント開催】美人塾〜フェムケアの真実に迫る!本当の健康とは〜
https://femtechpress.jp/19108/

■3位:特集
【特集インタビュー 株式会社LIXIL様】「ボディハグシャワー」は役割から離れて、自分自身に戻る場所。体も心までも温まる場所になれたら。
https://femtechpress.jp/18951/

■4位:イベント
フェムテック・フェムケア “一日限りの夢の祭典!” 「Femtech Japan 2024 / Femcare Japan 2024 in TOKYO」 出展企業様/出展アイテムなど見どころをご紹介! <Vol.01_アイテム編>
https://femtechpress.jp/20240/

■5位:イベント
「Femtech Japan 2024 / Femcare Japan 2024 in TOKYO」で開催されるセミナーを一挙ご紹介
https://femtechpress.jp/20091/

フェムテックプレス 5月を振り返って

今月配信されたプレスリリースのなかから、フェムテックプレス編集部が注目したのは、登録キーワードで上位だった「生理」、そしてカテゴリでも記事本数が多かったイベントの関連記事の「月経衛生デー(世界月経衛生デー)」です。

月経衛生デー(世界月経衛生デー)とは
月経周期が平均28日、毎月平均5日間月経があることから、5月28日に制定され、月経に対する偏見や貧困をなくして社会的に意識を変えることを目的とした日です。
ユニセフ(国連児童基金)は、月経に対する偏見や貧困、トイレや水といった基本的な衛生サービスを利用できないことが、月経衛生管理の実現を妨げており、女性や女の子の感染症リスクを高めていると指摘し警鐘をならしました。こうした課題は、最貧困層、特定の民族グループ、難民、障がい者の間で特に深刻となっています。
※出典:https://www.unicef.or.jp/news/2022/0112.html

月経衛生デーに関する企業の取り組み

●【5/28は世界月経衛生デー】月経痛は子宮内膜症のサイン?患者さんの薬物治療への抵抗について産婦人科医が回答
薬物療法の抵抗感を示す理由としては「副作用への懸念」がトップに
ジャパンローヤルゼリー株式会社
https://femtechpress.jp/19902/

●5月28日は世界月経衛生デー!絵本「げっけいのはなし いのちのはなし」を5名様にプレゼントいたします。
特定非営利活動法人HIKIDASHI
https://femtechpress.jp/19989/

●― チャレンジし続ける世界中の女の子を応援する生理用品ブランド「エリス」 ―「ハートサポート2024」プロジェクト5月28日(火)始動
大王製紙株式会社
https://femtechpress.jp/20127/

●5/28は月経衛生デー。女性の健康と衛生管理への理解促進を。Be-A Japanが運営する女性支援プロジェクト「GBA」、車いすバスケットボールを支援する『NPO法人 Jキャンプ』へ吸水ショーツを寄贈
株式会社Be-A Japan
https://femtechpress.jp/20184/

まとめ

月経の課題は「女性だけの問題」ではない。
月経に対する正しい知識の習得、取り巻く環境の改善は
性別や年齢という壁を越えて、社会的規模で取り組む。

日本では政府による取り組みやメディアでの発信、公共施設や学校での生理用ナプキン無料配布、企業の福利厚生、企業や医療従事者による特別授業などにより認知が進み、理解する動きが見え始めてきました。
一方、世界的には月経はまだタブー視されやすく「女性だけの問題」として扱われることが多いです。月経に対する偏見や貧困、月経に対する教育にも格差があり、社会的規模で取り組むべき課題として認知させることが、重要となってくるのではないでしょうか。
生理に対して「女性だけの問題」として扱うことから生まれる弊害を可視化し、性別や年齢という壁を越えて、一人ひとりが理解する環境作りを、社会的規模で永続的に取り組む必要があると考えます。
この月経衛生デーをきっかけに、「月経」に対する考え方を今一度見直して、月経前・月経中の女性を取り巻く環境が少しでも良い方向に改善していくことを願っています。

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