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京都大学と共同研究により開発した臨床研究用アプリ「ハカルテリサーチ」 婦人科がん患者の化学治療中のQOL評価に関する共同臨床研究を開始
株式会社DUMSCO
2025.09.18 14:14
株式会社DUMSCO(所在地:東京都港区、代表取締役CEO:西池成資、以下 当社)は、京都大学と共同研究により開発した臨床研究用アプリ「ハカルテリサーチ」を活用し、婦人科がん患者の化学療法中における疲労を中心としたQOL指標の新たな測定アルゴリズムを開発する臨床研究が開始されたことをお知らせします。本研究は前・京都大学大学院医学研究科婦人科学産科学 講師 山口建先生(現・広島大学大学院医系科学研究科産科婦人科学 教授)による立案のもと、同教授 万代昌紀先生を代表とする研究チームによって実施され、当社は共同研究契約を締結しています。

本研究の背景について
婦人科がん化学療法中は、発熱や嘔気といった問診で把握しやすい身体症状の他に、疲労・不眠・抑鬱など精神症状を主体とした有害事象が見られます。京都大学による予備研究において、こうした精神症状を主体とした有害事象は患者のQOL(Quality of Life: 生活の質)に大きな影響を及ぼすことが明らかになっています。重度の疲労やQOLの低下は治療の中止を来すこともあり、予後にも影響を及ぼします。
従来のQOL評価は、患者が数十問の質問に回答するPRO(Patient Reported Outcomes:患者報告アウトカム)が用いられてきましたが、患者の負担が大きいという課題がありました。海外ではモバイルアプリを用いたePRO(Electric PRO: 電子患者報告アウトカム)が臨床導入され、医師と患者のコミュニケーションが改善された一方、依然として継続性に問題点があることや、週1回の実施であることから化学療法中の体調変化を十分に捉えられないといった課題が残されていました。
こうした背景から、本研究では心拍変動に着目しました。心拍変動は自律神経の影響を受け、疲労や鬱病、不眠などとの相関が報告されています。また、心拍変動は「ハカルテリサーチ」を活用することで、スマートフォンのカメラで1日1回、1分ほどで測定可能となり、患者負担やアドヒアランスの改善が期待できます。自覚症状の出現前に心拍変動の変化が見られた症例も報告されていることから、有害事象の早期検出も期待されています。
情報提供元:PR TIMES
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