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セルフプレジャーが更年期症状の改善に寄与する可能性を確認
ウーマナイザーとキンゼイ研究所、共同臨床研究で新知見

Lovehoney Group

2025.10.06 19:27

ドイツ発のセルフプレジャーブランド「Womanizer(ウーマナイザー)」は、アメリカ・インディアナ大学の研究機関「Kinsey Institute(キンゼイ研究所)」と共同で実施した『女性の更年期症状とセルフプレジャー』に関する臨床研究の結果を発表いたしました。

更年期移行期や閉経後の 40 歳~75 歳の女性 66 名を対象とした研究では、セルフプレジャーが睡眠・気分・疲労感に関連する更年期症状の軽減や改善に役立つ可能性があることが明らかになりました。

研究背景

本研究は、ウーマナイザーが設立した研究基金「Pleasure Fund(プレジャーファンド)」の支援を受けて実施されました。プレジャーファンドは、女性の健康やセクシャルウェルネス研究を応援する独自のプログラムで、5 年間で総額 30 万ドル(約 4,000 万円)の研究資金提供を目指しています。

2024 年にウーマナイザーとキンゼイ研究所が 40~65 歳の米国女性 1,500 名を対象に行った調査では、44%が更年期症状について医師に相談したことがなく、セルフプレジャーについて医師と話したことがある人はわずか 5%にとどまりました。一方で、28%の女性がセルフプレジャーを更年期ケアに取り入れており、そのうち 10%は「症状が大きく改善した」と回答しています。

こうした背景を受け、両者はより詳細に検証するため、臨床研究に取り組みました。

研究概要

• 実施機関:ウーマナイザー × キンゼイ研究所

• 実施期間:2025 年 4 月~8 月

• 研究対象:アメリカ 27 州およびコロンビア特別区在住の40~75 歳の更年期移行期・閉経後の女性 66 名

• 研究方法:セルフプレジャーの有無や方法を変えた条件下で 3 か月間観察
ベースライン調査:66 名について理解を深める意識調査
フェーズ1(第 1 期):セルフプレジャーと更年期症状の変化を 3 か月間追跡(66 名)
フェーズ2(第 2 期):心拍モニターを用いて迷走神経の働きを 1 か月間測定(12 名)

• 研究で使用された製品:Womanizer Next(ウーマナイザーネクスト)
ブランド独自の 3D Pleasure Air Technology(3D プレジャーテクノロジー)を搭載し、やさしく、立体的で深みのある空気の波動でクリトリスを直接触れずに吸引マッサージを行います。

主な研究結果

• セルフプレジャーへの関心:91%が「セルフプレジャーが更年期症状の改善につながると知っていれば、より積極的に行うと思う」と回答。また、79%が「医師から更年期症状の治療としてセルフプレジャーを勧められたら従う」と答えており、参加者の間で高い関心が確認されました。

• セルフプレジャーによる症状改善の報告:ウーマナイザーネクストを用いたセルフプレジャーにより、93%の参加者が何らかの症状改善を報告。特に「疲れやすさ(48%改善)」「寝つきの悪さ(36%改善)」「寝汗(29%改善)」で効果が多く見られました。

• オーガズムの重要性:セルフプレジャーそのものにも一定の効果が見られましたが、オーガズムに達した女性では症状の改善がより大きく、睡眠や気分の改善、痛みの感覚を和らげる作用を持つオキシトシンやエンドルフィンといったオーガズムの際に分泌される脳内ホルモンの作用による可能性が示されています。

• ウーマナイザーネクストの効果: 95%が「使用に満足した」と回答し、32%が「普段のセルフプレジャー方法よりも、オーガズムに達しやすくなった」と報告しました。さらに、臨床研究終了後も 82%が継続使用しており、高い満足度が確認されています。加えて、迷走神経(心と体のバランスを整える神経)の働きが有意に高まることが明らかになり、気分の安定や集中力、睡眠の質の改善、さらには全身の健康につながる可能性が示されました。

フェーズ 1(3 か月間):セルフプレジャーと更年期症状の変化を追跡

キンゼイ研究所 Cynthia Graham(シンシア・グラハム)博士 コメント

更年期ケアでは、ホルモン療法や生活習慣の改善に注目が集まりがちですが、セルフプレジャーは今もなお見過ごされているのが現状です。今回の研究結果は、特にオーガズムを伴う場合に、セルフプレジャーが症状のマネジメントにおいて重要な役割を果たし得ることを示しています。

見過ごされてきたギャップをつなぐ

今回の研究で明らかになったのは、女性たちの関心と医療現場での対応との大きなギャップです。
多くの参加者が「セルフプレジャーで症状が楽になるなら試したい」と前向きに答えた一方で、実際に医師からその提案を受けた人はごくわずかでした。ウーマナイザーとキンゼイ研究所は、セルフプレジャーによる具体的な効果を示すことで、長くタブー視されてきたテーマの壁を取り払い、セクシャルウェルネスを更年期ケアの大切な一部として位置づけることを目指しています。そしてウーマナイザーは、これからも女性のライフステージに寄り添い、誰もが安心して「性」を語れる社会の実現に向けて活動を続けていきます。

ウーマナイザー広報責任者 Verena Singmann(ヴェレナ・ジングマン)コメント

ウーマナイザーでは、セクシャルウェルネスは心と体の健康に欠かせない大切な要素だと考えています。今回の研究結果は、ウーマナイザーの製品が女性のさまざまなライフステージを支える存在になれることを改めて実感しました。特に更年期において、その価値が改めて明らかになったと思います。

Kinsey Institute (キンゼイ研究所) について:

約 80 年にわたり、セクシュアリティ、パートナーシップ、ウェルビーイングの研究を牽引し、非党派的でエビデンスに基づいた信頼性の高い情報を発信してきました。研究プログラムは神経科学、心理学、公衆衛生、人類学、歴史学、ジェンダー研究など多様な分野の第一線で活躍する国際的な専門家によって支えられています。さらに、人間のセクシュアリティに関する世界最大規模の資料アーカイブを有し、美術展や公開講義、教育プログラムなどを通じて、その知見を社会へ広く還元しています。

Womanizer(ウーマナイザー)について:

女性のセクシャルウェルネスに寄り添うドイツ発のセルフプレジャーブ
ランド。2014 年にブランド独自の吸引技術「Pleasure Air Technology(プレジャー エアー テクノロジー)」を開発し、吸引式セルフプレジャートイのパイオニアとして誕生しました。ウーマナイザーは、女性が自分自身の性と安心して向き合い、自由に楽しめる世界の実現を目指しています。2024 年にはお笑い芸人・渡辺直美さんとのコラボレ
ーションを発表し、さらに多くの女性にセルフケアの大切さを伝える取り組みを展開。ウーマナイザーは、We-Vibeや Arcwave と同様に、 Lovehoney Group に属するグローバルブランドです。

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