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第42回日本受精着床学会総会・学術講演会にて「月経血幹細胞の卵巣投与の可能性」を報告しました。
神宮外苑 Woman Life Clinic
2024.11.26 18:19
神宮外苑ウーマンライフクリニック(所在地:東京都渋谷区、院長:伊沢博美)は、第42回日本受精着床学会総会・学術講演会*1にて、担当の小川医師が「卵巣機能低下及び卵巣機能不全患者における卵巣機能改善に向けた月経血由来間葉系幹細胞の卵巣投与の可能性」を報告しました。
日本の不妊治療は高齢患者が多く加齢による卵巣機能低下が不妊原因の大きな要因となっています。近年、卵巣機能低下および卵巣機能不全患者に対して、PRP*2が用いられるなど、再生医療*3の不妊治療への応用が期待されています。今回、国内で初めて間葉系幹細胞の卵巣投与を実施しらしたので報告します。
感染、血栓症や腫瘍形成などの明らかな有害事象は発生せず、安全性が確かめられました。また、FSH*4が有意に低下し、平均採卵数(個)の増加傾向が示され、卵巣機能低下および卵巣機能不全患者の新たな治療法となる可能性が示唆されました。今後は更なるデータを集積し、AMH*5、FSHの推移、臨床成績などを解析し、不妊治療に対する有用性を検討していきます。
神宮外苑ウーマンライフクリニックは再生医療等の安全性の確保等に関する法律(平成二十五年法律第八十五号)に基づき、2023年7月より日本で初めて『不妊症に対する自家月経血由来幹細胞の卵巣注入』およびおよび『不妊症に対する自家月経血由来幹細胞の子宮腔内投与』を開始しています。
普段、少し負担に感じる月経、捨ててしまう月経血ですが、月経血内には幹細胞が豊富に含まれています。これを体外で培養し、患者様の卵巣に直接注入し卵巣機能の改善を期待する治療です。卵巣予備機能が改善することによって、採卵数の増加や良質な卵子の採取可能性が高まります。また、成長因子の分泌および子宮内膜の細胞の活性化を介して、子宮内膜の厚みを改善し、受精卵が着床しやすくなる可能性が高くなることが期待されます。
*1 第42回日本受精着床学会総会・学術講演会
http://jsfi42.umin.jp/
*2 PRP : platelet-rich plasma
*3 『再生医療』とは、機能障害や機能不全に陥った生体組織・臓器に対して、細胞や人工的な材料を積極的に利用して、損なわれた機能の再生をはかるものです。これまで治療法のなかったケガや病気に対して、新しい医療をもたらす可能性があります。また、再生医療の技術を用いて、難病の原因解明や薬の開発もすすめられています。
(日本再生医療学会HPより)
*4 FSH : follicle stimulating hormone
*5 AMH : anti-Müllerian hormone
神宮外苑ウーマンライフクリニック
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-39-5 Qiz青山2F
銀座線「外苑前駅」3番出口より徒歩5分。
診療時間:月火水木金土9:30~13:00 14:30~17:30(水・木 午前不定休)
Tel 03-6432-9385 / mail reception@woman-life-clinic.com
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