アンケート調査
~マイクロバイオームの変化が導く女性の健康への新たなアプローチ~第18回 日本性差医学・医療学会学術集会にて腟と腸内細菌叢の相互作用を明らかに
リゾートトラスト株式会社
2025.02.19 11:10
医学博士 産婦人科専門医 吉形玲美医師
リゾートトラスト株式会社(以下、リゾートトラスト)のグループ企業である株式会社アドバンスト・メディカル・ケア(東京都港区、代表取締役社長:古川哲也)が運営支援を行う浜松町ハマサイトクリニック婦人科医師であり、『40代から始めよう!閉経マネジメント』(講談社)著者でもある吉形玲美医師が、2025年1月13日、熊本市民会館で開催された第18回 日本性差医学・医療学会学術集会(テーマ:今、立ち止まって考えよう 男女の違い/以下:本学会)のモーニングセミナーにて、女性のエイジングと腟マイクロバイオーム※の変化―腟内・腸内細菌叢のクロストークからみたヘルスケアへの展望―というテーマで講演を行いました。本学会は性差医療の概念の広がりから多領域の専門家が参加しており、腸と腟のマイクロバイオームに焦点を当てた女性特有の健康課題へのアプローチについて、本学会では初めての発表となりました。
※マイクロバイオーム
マイクロバイオームとは、人体に共生する細菌やウイルスなどの微生物叢のことで、人間の体内空間を共有している。近年、ゲノム解析の発展から、マイクロバイオームの研究は急速に進歩し、ヒト個々にマイクロバイオームの構成が異なることや、病原菌でありながら宿主である人間に対し疾患を引き起こすことなく、他の微生物集合体と共存していることなどが明らかになっている。他方、体内に存在しているヒトマイクロバイオームは「免疫系の調節」「栄養素分解代謝」「空腹満腹シグナル伝達」などの作用を有し、その数は10~100兆といわれている。人体に存在する代表的なマイクロバイオームと疾患リスクとの関係は以下のようなものが挙げられる。口腔内ではストレプトコッカス属と虫歯、フソバクテリウム属と腸癌、感染性腸炎。バクテロイデス属と消化促進や免疫系のバランス調整。さらに、腟内では、ラクトバチルス属が病原菌・性感染症、早産リスク、婦人科癌リスクの低減に作用するなど。このようにマイクロバイオームはさまざまな面で生体作用や疾患との関連性があり、私たちの健康に密接に関わっている。
情報提供元:PR TIMES
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