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【フェムテックプレス座談会レポート】 「膣ケアって、美容じゃなくて、もっと手前の“私を守るケア”だった」
フェムテックプレス編集部
2025.04.07 10:00
2025年3月18日、株式会社TENGAが展開するフェムケアブランド「iroha」から、女性のセクシャルヘルスケアをサポートする新ブランド「iroha Healthcare(イロハ ヘルスケア)」が誕生しました。
これを記念し、「膣の健康を守る大切さ」をテーマにしたトークイベントが開催。自分のからだと向き合うための、さまざまな気づきとヒントが詰まった内容となりました。
ブランド公式アンバサダーでモデルの水原希子さん、タレントの友近さん、泌尿器科医であり女性医療の専門家でもある関口由紀先生が登壇!
イベント公式レポート
iroha Healthcare(イロハ ヘルスケア)とは?
初潮、月経、妊娠、出産、更年期など、ライフステージごとに変化する女性の心身に寄り添い、膣まわりや骨盤底筋のケアに特化した製品・情報・サービスを提供する、女性の性と健康を支える新たなブランドラインです。
「自分らしく、性と生を楽しむ」ために。医学的な視点を取り入れたセルフケアを、iroha Healthcareは提案しています。
iroha Healthcare(イロハ ヘルスケア)ブランドページ
—— iroha Healthcareトークイベントをきっかけに、フェムテックプレス編集部でも
“膣ケア”について話してみました。
当日のイベントには、フェムテックプレス編集部から2名が参加。ふたりとも美容的な関心から始めたケアでしたが、今回の発表会を通して、「腟とその周辺のコンディションを整えること」「膣を健康に保つ」という視点に対する無自覚さを痛感・・・。
編集部内でもこれまで多く語られることのなかったテーマ、「膣ケア」。今回のイベントをきっかけに、急遽、編集部内で座談会を開催しました。
集まったのは、世代の異なる編集部メンバー4名。これまでタブー視されがちだった「膣の健康」について、“誰にも聞けなかった”“今さら聞けない”といった戸惑いも含め、ざっくばらんに語り合いました。
【参加メンバー】
編集部K:「これまで使ったケアソープは10ブランド以上!退職する女性には、必ずケアソープをプレゼントしています」
編集部I:「“顔にしないことはおまたにしない。顔にすることはおまたにする”——友人の言葉に衝撃を受けました」
編集部M:「“体調が変だな”と感じたとき、自分で確認したのがきっかけです」
編集部R:「不調があって初めて“自分のからだ”に目が向くものなんですよね…」
膣ケアって、どこまで“自分ごと”にできている?
編集部M:以前、体調がちょっとおかしいなと思った時に、自分なりに調べて、顔用の優しい石けんで洗うようになりました。今のような専用ソープはなかったので…。
きっかけは不調でしたが、そこからは“治療”として“膣ケア”を意識するようになりました。
編集部K:美容意識から始めたケア歴は3年ほどになりますが、正直「私はちゃんとやれている」と思っていました。
けれど今回のイベントに参加して、自分の取り組みは膣ケアの“ほんの入口”にすぎなかったと気づかされました。
編集部I:出産時に「オイルでケアをすると裂けにくい」と聞き実践しましたが、結果としては切れてしまって…。ケアには関心がありますが、まだ本格的には取り組めていません。
編集部R:私の場合は、生理がとても重くて…自分のからだについて考えるきっかけにはなりました。ただ、ケアは…まだできていません。
“わからない”が、出発点でもいい。
編集部M:私は“日々のルーティンとして必ずケアをすべき”とは思っていません。
体調に変化があった時の“治療的ケア”という感覚です。今は体調が良いので、特に何もしていません。
編集部R:正直、自分のコンディションがわからないというのが本音です。
人と比べることもできませんし、むしろ、もっと話題としてオープンにしたいと思っています。
一同:すごくよくわかる~!
編集部K:とはいえ、それって自然なことだと思うんです。私たちって“膣は触っちゃいけないもの”“語っちゃいけないもの”として教えられてきたので。学校でも、家庭でも、そんな空気がずっとあったよね。
一歩踏み込んだケア「骨盤底筋トレーニング」とは?
編集部K:イベントで印象に残ったのが、水原さんと友近さんの骨盤底筋のエコー動画でした。
特に友近さんの引き上がり方が見事で、驚きましたね。
私自身、「骨盤底筋」という言葉をMさんから初めて聞いたんです。体調を崩したことがきっかけでトレーニングを始めたとか。Iさんは出産後、何かケアはされましたか?
編集部I:骨盤ベルトを使ったり、スクワットなど軽い運動はしていました。
出産後は、くしゃみやジャンプで尿モレが気になるようになって…。
骨盤底筋って、鍛えないとどうなるんですか?
編集部M:筋力が落ちると、尿モレや排尿しにくさが出ることがあって。
さらに年齢を重ねると“子宮脱”のリスクもあると言われています。
編集部I:それは、ちょっと怖いですね…。
編集部K:「くしゃみでちょっと漏れる」みたいな話って、私の世代では“あるある”になっていて、「年齢のせいだよね〜」で終わってしまうことも多いけれど、実は“骨盤底筋が弱ってきているサイン”かもしれないんですよね。
編集部R:からだの中のことだから見えづらいし、「鍛える」と言われても、具体的にどうすればいいのか…わからないです。
編集部K:イベントでは、関口先生から骨盤底筋トレーニングの具体的な方法が紹介され、私も含めてその場にいた女性たちが、みんなそっとチャレンジしていました(笑)。
また、当日いただいた「K-Gel CHECKER(ケーゲル チェッカー)」には、骨盤底筋トレーニングのガイドブックも同梱されており、内容を読むことでケアに対する理解がより深まりました。まずは“やってみよう”という前向きな気持ちになりました。
語られてこなかった“女性のからだ”に、ようやく言葉が追いついてきた。
編集部K:フェムテック領域に特化したプレスリリースプラットフォーム「フェムテックプレス」では、日々、企業の最新情報を紹介しています。
そのなかで、「フェムケア」「デリケートゾーンケア」といった言い回しが多いなかで、irohaさんが「膣ケア」と明確に表現している点にブランドとしての強い意志を感じました。
目のケアと同じく、“健康に欠かせない日常のケア”として提案している点も印象的でした。
おわりに
iroha Healthcareのトークイベントを通して、私たちが一番心に残ったのは――
「膣ケアは、誰もが当たり前にしていいこと」。そう、はっきりと思えたことでした。
私たちフェムテックプレス編集部にとっても、このテーマに向き合うのは、まだまだこれからです。
でも、「話してもいいんだ」と思えたことは、確かな前進。その気づきがあったからこそ、今回こうして、言葉にしてみようという気持ちになれました。
この座談会が、誰かにとっての「語るきっかけ」になったら、これ以上うれしいことはありません。
膣ケアは、美容のためだけのものではなく、自分のからだを知り、向き合うためのもの。
恥ずかしさやためらいを超えて、できるところから少しずつ始めてみる。
そんな小さな一歩の大切さを、私たちは今回、実感することができました。
「iroha」「iroha INTIMATE CARE」「iroha Healthcare」について、
もっと知りたい方はこちらをチェック!
「iroha」ブランド公式サイト
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