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【取材レポート】女子アスリートの「隠れ我慢」をなくしたい。株式会社wagamamaが「wagamamaアスリート」を始動!

フェムテックプレス編集部

2026.06.18 10:46

(左から)内山穂南さん、村上茉愛さん、林咲希さん、下山田志帆さん

株式会社wagamamaは6月10日、女性アスリートが生理や女性特有の健康課題について安心して学び、対話できる環境づくりを目指す新プロジェクト「wagamamaアスリート」の始動を発表しました。現役・元トップアスリートとともに、スポーツ現場に残る“隠れ我慢”の解消を目指します。
記者会見では、株式会社wagamama共同代表の内山穂南さんと下山田志帆さんが司会を務めました。女子ユースアスリートを対象に実施した実態調査の結果も紹介され、生理による不調を抱えながら我慢を選ぶ選手が多い実情が明らかになりました。
また、プロジェクトに賛同する元体操日本代表の村上茉愛さんと、バスケットボール女子日本代表の林咲希選手が登壇し、自身の経験や現場の課題について語りました。

女子アスリートの6割が「仕方がない」と諦めている

同社はこれまで、産婦人科医監修の月経教育プログラム「OPT wagamama caravan」を全国のスポーツクラブなどで実施してきました。北海道から沖縄まで約160クラブ、3,700人以上の女子アスリートや保護者、指導者が参加しています。

出典:「【クラブチーム対象】OPT wagamama caravan 事後アンケート」 (株式会社wagamama、2026年1月~実施)

今回発表された調査は、同プログラム参加者を中心とした中学1年生から大学4年生までの女子アスリート379人を対象に実施したものです。
調査によると、生理に伴う症状として「腹痛」が75%で最も多く、「イライラや気分の落ち込み」が59.2%、「腰痛」が44.8%でした。さらに、51.4%が「周囲に相談しにくい」と回答しており、症状だけでなく周囲への相談のしづらさも課題になっています。
生理による不調への対処法として多かったのは「仕方がないと諦める」の60.9%でした。「痛み止めを飲む」は54.3%だった一方で、「練習を休む」と回答した選手は6.8%にとどまりました。
株式会社wagamama共同代表の下山田志帆さんは、「頑張っているからこそ我慢を選択してしまうアスリートが多い」と指摘します。
ストレスを感じる場面としては「遠征・合宿」が79.4%で最多となり、「試合当日」が54.7%、「長時間の練習中」が51.4%と続きました。競技パフォーマンスが求められる重要な場面ほど、不安や負担が大きくなっていることがうかがえます。

村上茉愛さん「私も我慢していた」

トークセッションでは、現役時代の経験について率直な言葉が語られました。
体操競技は体重管理が重要とされる競技です。村上さんは、生理前後の体調変化に長年悩まされてきたと振り返ります。

トークセッションの様子

「体重が増えてしまったり、逆に落ちてしまったりと、コンディション管理がすごく難しかったです」
ピルの使用も検討したものの、自身の体質には合わなかったといいます。
「痛み止めを飲んで、とにかく我慢して練習していました。練習を休んだことは一度もありません。私も我慢していた一人だったと思います」

現在は指導者として若い選手たちを支える立場になりました。「生理について話すことに抵抗がある選手は今も多い」と感じているそうです。「最近調子どう?」「ちゃんと眠れている?」といった会話から入り、少しずつ信頼関係を築くことを大切にしていると話しました。
「選手も話しづらいし、指導者もどう聞けばいいのか悩んでいます。だからこそ一緒に学んでいくことが必要だと思います」

林咲希選手「白いユニフォームの時は特に気を使う」

林選手もまた、生理前のPMSや腰痛に悩んできた経験を明かしました。
「気分が落ち込んだり、自分にイライラしたりすることもありました。最初はそれがPMS(月経前症候群)だと気付いていなかったんです」
バスケットボール界ならではの悩みとして、白いユニフォームへの不安にも触れました。

村上茉愛さん、林咲希さん

「白いユニフォームの時は特に気を使います。選手同士では話せても、男性指導者にはなかなか相談しづらい部分があります」
「小中高校の指導者には、生徒以上に生理について知っていてほしい」と訴えました。「選手が安心して話せる環境をつくることが大事だと思います」

トップアスリートだからこそ伝えられること

今回始動した「wagamamaアスリート」には、村上さんや林選手をはじめ、現役・元トップアスリート14人が参画しています。
同プロジェクトでは、トップアスリートが全国のクラブチームや企業向けセミナーに参加し、自身の経験を共有しながら、生理や女性特有の健康課題について対話する機会を広げていく予定です。
実際にセミナーへ参加した人からは、「トップアスリートも同じように悩んでいたことを知って安心した」「自分の身体と向き合うきっかけになった」といった声も寄せられているといいます。
下山田さんは、「生理の話を恥ずかしい話ではなく、パフォーマンス向上のために話したい話へ変えていきたい」と語りました。

「wagamamaアスリート」とは?

「wagamamaアスリート」は、株式会社wagamamaが2026年6月に始動した新プロジェクトです。
生理やPMS(月経前症候群)、無月経など、女性アスリートが抱える健康課題について、現役・元トップアスリートが自身の経験を交えながら発信し、学びと対話の機会を広げることを目的としています。
プロジェクトには、元体操日本代表の村上茉愛さん、バスケットボール女子日本代表の林咲希選手をはじめ、サッカー、ラグビー、ビーチサッカー、テニスなど多競技の現役・元アスリート14人が参画しています。
今後は、株式会社wagamamaが展開する月経教育プログラム「OPT wagamama caravan」と連携しながら、全国の部活動やクラブチーム、企業向けセミナーなどで活動を展開する予定です。
同社では、「生理の話を恥ずかしい話ではなく、パフォーマンス向上のために話したい話へ変えていく」ことを目指しています。
【主な活動内容】
・ユースアスリート向けセミナーへの登壇
・企業向けセミナーへの登壇
・女性アスリートの健康課題に関する啓発活動
・OPT wagamama caravanでの対話プログラムへの参加
・SNSやイベントを通じた情報発信
スポーツの現場では今も多くの選手が不調を抱えながら競技を続けています。
「生理の話を恥ずかしい話ではなく、パフォーマンス向上のために話したい話へ」。
wagamamaアスリートの挑戦は、スポーツ界に残る“隠れ我慢”を変える第一歩になりそうです。

会社概要

株式会社wagamama
■所在地:〒156-0042 東京都世田谷区羽根木1丁目21-8

■公式ホームページ:
https://wagamama.co.jp/

■OPT WAGAMAMA CARAVAN :
スポーツ関係者向けhttps://wagamama.co.jp/caravan-athlete
企業関係者向け https://wagamama.co.jp/caravan-business

■問い合わせ先:hello.wagamama@gmail.com (担当 木村)

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