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【インタビュー】株式会社ドゥイブス・サーチ
10月はピンクリボン月間。「痛いから」と乳がん検診を後回しにしていませんか?乳房を挟まない「無痛MRI乳がん検診」という選択肢

フェムテックプレス編集部

2026.10.30 12:41

(左から)株式会社ドゥイブス・サーチ 診療放射線技師の室賀さん、広報の植地さん

「乳がん検診、そろそろ行かなくちゃ」
そう思いながら、つい後回しにしていませんか?
痛そう。胸を見られるのが気になる。忙しくて時間がない。もし病気が見つかったらと思うと怖い——。検診をためらう理由は人それぞれです。
2025年の国民生活基礎調査では、40~69歳女性の乳がん検診受診率は51.0%。過去2年間に乳がん検診を受けた女性は約半数にとどまっています。*
そんな人に知ってほしい選択肢のひとつが、MRIを使った「無痛MRI乳がん検診」です。
今回Femtech Press編集部では、株式会社ドゥイブス・サーチを取材。無痛MRI乳がん検診の特徴や受診者の声、そして検診をためらう方に届けたい思いについて、広報の植地さんと診療放射線技師の室賀さんに伺いました。

*出典:厚生労働省「2025(令和7)年 国民生活基礎調査」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa25/dl/04.pdf

検診に行けない理由は、「面倒だから」だけではない

乳がん検診というと、マンモグラフィを思い浮かべる方も多いでしょう。
マンモグラフィは、乳房を板で挟んで薄く伸ばし、X線で撮影する検査です。国の指針では、40歳以上の女性を対象に2年に1回のマンモグラフィ検査が推奨されています。
一方、今回の取材で知ったのは、検診の必要性を理解していても、さまざまな理由から受診をためらう女性たちの存在でした。
・過去にマンモグラフィで痛みを感じたことがある。
・胸を見られることに抵抗がある。
・仕事や育児が忙しく、検診の時間を確保しづらい。
そして、「何か見つかったら怖いから、調べたくない」と感じる人もいます。
検診を受けていないからといって、健康を大切にしていないわけではありません。
ただ、自分にとって受診のハードルになっているものがある。
そのハードルを少しでも下げる選択肢のひとつとなりうるのが、無痛MRI乳がん検診です。

乳房を挟まない。検査着を着たまま受けられる無痛MRI乳がん検診

検診時の様子。うつ伏せの状態で撮影が終わるのを待ちます

受付から会計までは約1時間。MRIでの撮像自体は約15分で、検査時は乳房部分にくぼみのある専用の検査台にうつぶせになります。マンモグラフィのように乳房を板で挟んで圧迫しないため、圧迫による痛みはありません。

また、検査着を着たままで撮影できるため、スタッフに乳房を見られることもありません。見られることに抵抗がある方にとっても、検診への心理的なハードルを下げるポイントとなります。
加えてMRIはX線を使用しないため放射線被ばくがなく、無痛MRI乳がん検診では造影剤の注射も使用しません。
撮影には2004年に放射線科専門医の高原太郎先生が開発した「DWIBS法」と呼ばれるMRI技術を応用しています。体内の水分子の動き(拡散)の違いなどを画像化し、乳房の状態を確認していきます。

一方で、MRIならではの注意点もあります。
検査中は大きな音がし、狭い装置の中に入るため、閉所が苦手な方には負担となる場合があります。また、ペースメーカーや体内金属、刺青(タトゥー)があるなど検査を受けられない場合があるため、事前の確認が必要です。
取材時点では、無痛MRI乳がん検診は全国38都道府県・100施設以上の病院・クリニックで導入されているとのこと。ドゥイブス・サーチでは、より多くの地域で受診できる環境を整えるため、導入施設を広げています。

*検査着を着たまま検査をする方法は高原太郎先生が発明しました。

当日の検診はどんな流れ?

では、実際の検診はどのように進むのでしょうか。

■STEP 01 受付・着替え
まずは受付を済ませ、検査着に着替えます。

■STEP 02 問診
既往歴や体調や乳房に対して気になることなどを確認します。不安なことがあれば、このタイミングで相談できます。
MRI室入室前の問診(貴重品の有無、体内金属の確認など)を行います。

■STEP 03 撮像
検査着などに着替えてMRI室へ。乳房部分に穴の開いた専用のコイルを置いた検査台にうつぶせになり、乳房を挟まずMRIで撮影します。
検査後は、お会計をしてすぐに帰宅できます。

■STEP 04 レポート
撮影した画像をもとに、医師が読影を行います。

■STEP 05 検査結果
判定結果から、検査結果のレポートを作成します。
問診票を参考に、一人ひとりに寄り添ったレポートが手元に届きます。撮影された画像も付いているので、自身の乳房の状態を把握でき、乳房を意識するきっかけにもなります。


検査の流れをあらかじめ知っておくことで、「何をされるか分からない」という不安も、少し和らぐのではないでしょうか。

「思っていたより大丈夫だった」受診後に変わる気持ち

無痛MRI乳がん検診を受けられる高原クリニック イノベーティブスキャン/待合室

無痛MRI乳がん検診を受ける人は40代の女性が比較的多く、繰り返し受診する方もいるといいます。また、対策型検診の対象外の30代以下の方も少なくありません。
マンモグラフィの痛みが苦手で別の検診方法を探していた人のほか、母親や親族に乳がん経験者がいて、自分自身の身体が気になり、調べた結果たどり着く若い世代もいるそうです。
取材で印象的だったのが、検査後の受診者の反応でした。
「思っていたより早く終わった」
「寝ているだけで終わった」
「受けてみたら大丈夫だった」
そんな声が寄せられているといいます。
検診を受ける前は、「痛かったらどうしよう」「怖いな」と、経験したことがないからこそ不安が膨らんでしまうものです。
けれど、一度「これなら受けられる」と思える方法に出会うことで、次の検診へのハードルも変わるかもしれません。
乳がん検診は、一度受ければ終わりではありません。
だからこそ、自分が継続しやすい検診方法を知っておくことも、自分の身体と長く付き合っていくためのひとつの方法です。

マンモグラフィとの違いは?

ここで大切なのは、無痛MRI乳がん検診を「マンモグラフィより優れた検査」と捉えるものではないということです。
マンモグラフィは、国が推奨する乳がん検診です。特に、微細な石灰化を見つけることを得意としています。
一方、無痛MRI乳がん検診には、乳腺の重なりの影響を受けにくいなど、マンモグラフィとは異なる特徴があります。
それぞれに得意とすることや注意点があり、単純に「どちらが上」と比べるものではありません。
取材中、植地さんと室賀さんは「現在マンモグラフィなどの検診を受けている人に変えてほしいということではない」ということを繰り返し話していました。
届けたいのは、痛みや抵抗感など、何らかの理由からこれまで乳がん検診を受けられずにいた人たちです。

もし異常が見つかったら?「検診」で終わらせないことも大切

高原クリニック イノベーティブスキャン/2F待合室

もうひとつ知っておきたいのが、無痛MRI乳がん検診はあくまで「検診」であるということです。
検査で乳がんが疑われる所見が見つかっても、その時点で乳がんと診断されるわけではありません。
乳がんが疑われる所見があったら、乳腺外科などを受診し、乳腺外科の先生のもとで適切な精密検査を実施します。
ドゥイブス・サーチでは、検査を導入する医療機関へのサポートや、撮影された画像の継続的な品質確認、医療機関との情報共有にも取り組んでいます。
また、導入施設を対象とした勉強会なども行い、「検査を導入して終わり」ではなく、安心して検診を受けられる環境づくりを続けています。

「検診をプレゼントする」という考え方も

取材の中では、少し意外な取り組みについても伺いました。
それが、乳がん検診を大切な人に贈る「検診ギフト」です。
夫から妻へ。子どもから母親へ。
誕生日や記念日に、「これからも元気でいてね」という気持ちとともに検診を贈る。
自分のこととなると、つい後回しにしてしまう人でも、大切な人からきっかけをもらうことで「受けてみようかな」と思えることがあるかもしれません。
今後はこうした個人への働きかけだけでなく、企業による検診費用の補助など、福利厚生を通じた連携にも可能性があるといいます。
検診を「一人で頑張って行くもの」にせず、家族や職場も受診のきっかけをつくる。
そんな仕組みが広がれば、乳がん検診との距離は今より少し近くなるのかもしれません。

「なぜ私は検診をためらっているんだろう?」

今回の取材の最後に、お二人に「乳がん検診をためらっている方へ、一番伝えたいこと」を伺いました。
そこで返ってきたのは、「無痛MRI乳がん検診を受けてほしい」という言葉ではありませんでした。
まず伝えたいのは、「自分がなぜ検診をためらっているのかを、今一度考えてほしい」ということ。
「痛いから」
「恥ずかしいから」
「忙しいから」
「結果を知るのが怖いから」

もし理由が分かれば、そのハードルを下げられる方法を探すことができます。無痛MRI乳がん検診も、その選択肢のひとつです。
そして取材では、さらに率直な言葉もありました。

『命に関わることなんです』

それほど、乳がん検診を「いつか行けばいい」と先延ばしにしてほしくないという思いがあるのだと感じました。
検診に行くかどうかは、自分自身の身体、そして命に関わること。
だからこそ、お二人が最後に伝えていたのが、「自分を大切にしてほしい」という言葉でした。
仕事や家事、子育てなど、毎日の中ではどうしても自分のことを後回しにしてしまいがちです。
けれど、自分の身体のために時間をつくることも、自分を大切にすることのひとつではないでしょうか。
大切なのは、無痛MRI乳がん検診を選ぶことそのものではありません。
マンモグラフィでも、無痛MRI乳がん検診でも、自分に合った方法を知り、「受けないまま」にしないこと。
「乳がん検診に行かなくちゃ」と思いながら、行けていない方。
まずは、
「なぜ私は検診をためらっているんだろう?」
と、自分自身に問いかけてみてください。
そして「これなら受けられそう」と思える方法が見つかったら、その気持ちを受診への一歩につなげてみてはいかがでしょうか。

※40歳以上の女性には、国が推奨する乳がん検診として2年に1回のマンモグラフィが推奨されています。無痛MRI乳がん検診などのMRIによる乳がん検診は、現在、国が推奨する対策型検診とは位置づけが異なります。検査方法について迷う場合は医療機関へご相談ください。

会社概要

■株式会社ドゥイブス・サーチ
設立日:2018年3月1日
代表者:高原 太郎
本店所在地:〒156-0051 東京都世田谷区宮坂 3-20-19
無痛MRI乳がん検診サイト:https://www.dwibs-search.com/

■高原クリニック イノベーティブスキャン
公式ホームページ:https://takacli.jp/
住所:〒156-0051 東京都世田谷区宮坂3-20-19
電話番号:03-5799-7898
最寄駅:小田急線 経堂駅 徒歩4分
駐車場:あり(クリニック敷地内2台完備)
診療時間:火~土10:00~18:00(休診日:月曜日、日曜日、祝日)

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