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\女子芸大生がプロデュース/
「“女の子の未来を守る”プロジェクト」が1月25日より 中西ゴム工業(株)とコラボで新商品の販売を開始!
COMAMORI PROJECT
2023.01.17 18:01
東北芸術工科大学デザイン工学部企画構想学科(山形県山形市上桜田)4年の早坂緋奈乃が卒業制作の一環として、女性が避妊の選択を自らの意思決定の上で行える重要性を伝える「COMAMORI PROJECT」を発足いたしました。
女子芸大生とコンドーム会社のコラボ、新商品開発が実現
コロナ禍、 若い世代で増加した“予期せぬ妊娠”が問題となり、性行為の在り方が多様化していることと避妊に対する低い意識が浮き彫りとなりました。
第一弾の試みとして、コンドーム製造会社である中西ゴム工業株式会社と協働し、女性がコンドームを手にしやすい社会を創造するためのツールとなる新商品開発をいたしました。2023年1月25日(水)から2種類のコンドームを発売いたします。
【新商品①】 女性がコンドームを持つ敷居を下げる“御守り型”コンドーム入れ 「COMAMORI(コマモリ)」
ターゲット:性行為の機会が少ない女子高・大生
課題:コンドームが身近ではなく、持つ習慣がない
特徴:避妊用具である「コンドーム」が人生設計の御守りになれるように願いを込めて作った、お守り型のコンドーム入れを商品開発。
開発の背景:自らが友人よりコンドームを受けとり、勇気を貰ったことが、日本の“御守り”の持つ文化と似ているように感じ、企画。
COMAMORIの価値:御守りは、いつもそばで見守ってくれるような心強い存在であるゆえ、大切な人を想い、贈る文化や、肌身離さずに持ち運ぶ文化がある。
それゆえ、この文化を活かしながらコンドームを包み込むことで、親から子へ、友だちから友だちへとCOMAMORIを贈るコミュニケーションを「避妊の話題を切り出せるきっかけ」として創出したい。そして、いざ使う機会が来たときはCOMAMORIが持ち主を守るきっかけを、自然と生み出すことが狙いである。
【新商品②】コンドーム交渉の敷居を下げる“コミュニケーション”コンドーム「comamo(こまも)」
ターゲット:性行為の機会があるがコンドームを用意できない女性。
課題:コンドームを選ぶ基準が特にない。
コンドーム交渉ができない。
特徴:ダイヤシールが付属。コンドームの外装に貼り付けることで、コンドームが指輪に見える設えが隠されている。
開発の背景:たとえば「結婚指輪」は、愛を誓う象徴になる指輪であることから、避妊をすることは相手を思いやり、愛を誓うことそのものだと考え、企画。
comamoの価値:多くの女性は恋愛での男性リード規範を支持し、またカップルにおける性行為は恋愛の延長線上にあると考えている。
そのため、男性との関係を気にし、コンドームを自分から出して提案することを苦手に感じる女性が多い。comamoのダイヤのシールには「I Love you」や「Love me?」とメッセージを載せてある。コンドーム交渉を“想いを伝えるコミュニケーション”とすることで、女性ならではニーズに合った価値創出を図る。
◆早坂 緋奈乃(はやさか ひなの/東北芸術工科大学デザイン工学部企画構想学科4年)
宮城県仙台市出身。2000年生まれ。
高校時代を女子校で過ごし、性にとらわれずに自分らしく振舞える環境に大きな刺激を受け、日本が抱えるジェンダーギャップをクリエイティブの力で解決したいと、日本で唯一「企画」を専門に学べる東北芸術工科大学の“企画構想学科”に入学。プロジェクト実践型教育を通じ、アイデア発想や社会実装デザインを学びながらイベント運営や商品開発を実装。学生時代は、コロナ禍に初の中止となった山形の花笠まつりを別のカタチで開催させた「ハナサクヤマガタ」の企画運営や、学科の広報委員会の代表、また3年ゼミ活動において、山形食品株式会社とパッケージ・商品開発をした「ランラン♪」で自身が考案したアイデアのパッケージデザインが日本パッケージデザイン大賞の輸送用ケース部門で入選。
【プロジェクト発足に至った経緯として】
※ 東北芸術工科大学卒業制作展(2/7-2/12開催)について、卒業制作展の広報が、インタビューした内容を掲載させていただきます。)
性行為において、女性が主体的に避妊を選択できる“術”を浸透させたい。
Q.今回のプロジェクトに行った経緯を教えてください。
A.性行為や避妊について初めて学んだのは中学生の保健体育の授業のときです。クラスで話される性の話題に、「気まずさ」や「恥ずかしさ」を感じ、ニヤニヤと周りを見渡す男子たちの中で異様な静けさを放つ女子たちに合わせるように私も下を向いて、話を聞いたふりをしたのを覚えています。もちろんまともに話を聞けず、性行為に関する話題は男子が堂々と知れるものというイメージが付きました。それから大学生となり、彼氏ができたことで、女の友人にそのことを報告すると、祝福の言葉とともに「ちゃんと避妊しなよ。」と不意にコンドームを一つ渡されたんです。彼女から当たり前のようにコンドームが出てきたことに驚き、「なんで持っているの?」とさえ思ってしまう自分がいたんですが、それで勇気をもらったのが正直なところです。それまでは、やはり私にもコンドームは男性が用意するものという認識が無意識のうちにあって、コンドーム交渉にためらう自分もいたのも確かでした。
Q.そうした経緯が、今回のプロジェクトに結びついたのでしょうか?
A.はい。実際、友人が専門学校在学中に妊娠し出産したことを受け、妊娠は若い女性にとって大きく未来を揺らがすライフイベントだと実感し、自分自身の“避妊に対する意識”を見直すきっかけとなったと同時に、このままの社会でいいのか疑問に思うようになりました。日本に染み付く「性のタブー視」や「男性リードの考え方」は唐突に変えられるものではないと感じています。けれど、その雰囲気の中でも女性が性行為・避妊の際に孤立して悩まないように、守る“術”は浸透させるべきだし、その浸透は悩む女性が多ければ多いほど、解決に向けてスムーズに意見交換できると考え、避妊に関して自らの意思決定で選択できる女性を増やしたい想いからプロジェクトを発足しました。
Q.本プロジェクトについて
A.SNSでの出会いやマッチングアプリの普及などにより、ここ数年で恋愛や性行為の形は多様化したと感じています。しかし、避妊に対する価値観は従来のままです。コロナ禍による対面での規制が徐々に緩和することで、これからは学生にとって春休みや成人式など、ますます自由な時間と出会いの機会が到来する、いつもと違う日常が生まれます。少子高齢化と言われておりますが、この機会だからこそ、より多くの人に妊娠について、自ら選択できるタイミングがあることを、考え直してもらうきっかけを与えたいです。
情報提供元:COMAMORI PROJECT事務局
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