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【特集インタビュー:株式会社ユーメディア様】
女性たちが健やかに生きられる社会づくりに向かって!
「わたしをもっと愛そうフェス -Femtech SENDAI 2024-」にかける想い

株式会社ユーメディア

2024.10.28 14:25

『女性特有の変化に向き合い 毎日心地良く過ごすアイデアに出会う2日間!』をテーマに、11月1日(金)・2日(土)仙台で開催される「わたしをもっと愛そうフェス -Femtech SENDAI 2024-」。
今年で2回目となるイベントの注目企画が「スペシャルトークショー」。アーティストの伊藤千晃さんが登場します!

フェムテックプレスの特集インタビューでは、主催者である株式会社ユーメディアの実行委員のみなさまに、イベントの成り立ちや見どころ、イベントを通して伝えたい想いを聞かせていただきました。


「フェムテックイベント」の成り立ちや開催のきっかけについて教えてください。

女性活躍推進を行ってきた私たちの会社は、もともと“女性が働き続ける社会をつくる”という大きなテーマを掲げていました。そのうえで、女性が健康に関して女性特有のさまざまな問題を抱えているにも関わらず、その原因が何なのか具体的にわからなかったり、解決策が深掘りされず現状のまま放置されていたり、そんな状況が当たり前になっていることに目を向け、女性が働き続けていくうえで大きな課題であると感じました。

どうにかその状況を改善できないかと考えたときに、ちょうど“フェムテック”という言葉と出会い、悩んできたことの解決の糸口になりそうだとわかって、詳しく調べ始めました。フェムテックをどういうことに役立てたら、私たち女性は働き続けることができるのだろうという切り口から、深掘りしていったというのが、イベント立ち上げにいたるきっかけです。

その後、国が旗振りをして進めている「女性版骨太の方針」の中にも、フェムテックの推進が掲げられていることを知り、国としても女性の健康課題解決を重要だと考え推進する流れがあったことから、仙台市にもお声がけしました。
自治体としても街づくりの一環として、女性が活躍できる街づくりにどう取り組んでいくかをテーマとして挙げられていたので、仙台市の男女共同参画課にも話をして、共済という形で一緒に進めるイベントにしていきました。

イベントのネーミングにとても共感しました!
コンセプトやネーミング、ロゴに込めた想いをお聞かせください。

ネーミングは、女性がもっと自分を大事にすることが、働きやすさにもつながるし、自分をケアすることにもつながると思ったところから発想しました。
タイトルに女性という言葉をあえて入れなかったのは、「わたし」の対象をいろいろな人にしたかったからです。男性も女性も、年齢も関係なく、私もあなたも。それぞれが自分を大事にすることが、毎日を豊かにするベースだよねという思いでこのタイトルをつけました。

ロゴに関しては、デザイナーさんに、タイトルに込めた思いやコンセプトと、いろいろな色が混ざり合っていることで多様性を表現したいこと、今っぽい雰囲気に仕上げたいことを伝えたところ、デザイナーさんがとても共感し、意図を汲んでくれて、デザインしてくれました。愛そうの愛のところにloveを隠したり、fesと愛そうの“う”が手をつないでいるみたいにしたり、これから育ち変化していく植物のようなモチーフをデザインしてくれて。
タイトルに思いやメッセージをすべて込めているので、そこを検討決定することでまず社内の推進メンバーの中で思いの共有ができ、デザイナーさんがそのことを汲んでカタチにしてくれたことで、第2の共有ができ、迷いなくビジュアル化を進めることができました。

イベント開催のきっかけやタイトルに関しては、自社のインタビュー記事でも詳しく語っていますので、よろしければぜひご覧ください!

開催地を「仙台」に選んだ理由とは。
またフェムテックについて、仙台ではどのくらい認知度があると感じていますか。

私たちの会社は仙台・宮城を拠点としているのですが、地方ではフェムテックという言葉の認知度も首都圏と比べると顕著に低かったため、地方でやることに意味があると思い仙台での開催を決めました。仙台を軸に、その他の地方に広めてくことも考えられると思っています。

昨年の来場者アンケートでは、フェムテック・フェムケアに興味があったから来場した、という回答がとても多く、興味を持っている方は一定数いることがわかった反面、すべての市民県民で見ると、まだまだ認知度は低いのではないかと感じています。

弊社の自社WEBメディア「せんだいタウン情報machico」で、今年も“フェムテック”という言葉の認知度アンケートを実施したいと思っています。

「せんだいタウン情報machico」
https://machico.mu/

第1回目を開催した際、手ごたえを感じたこと、難しさを感じたことは?
これは意外だった!ということもありましたら教えてください。

昨年の会場の様子

昨年度は初開催ということもあり、一体何人の来場があるのかわからない状況の中で、あまり告知ができていなかったビジネス層の方々にも1日目は多く来場いただきました。2日目には一般の方々がたくさんいらしてくれて、とてもうれしかったです。
とはいえ、まだまだもっと多くの方にフェムテックを知ってほしいという目標達成のためには、もっとたくさんの方に来場していただきたいので、フェムテックへの関心度が低い層における集客の難しさはあると思いました。

意外だったのは、“なんとなく楽しそうだから来た”という人が圧倒的に多いのかなと思っていたのですが、来場者アンケートを見てみると、みなさんそれぞれに悩みがあり、解決したいという思いがあるから、フェムテック・フェムケアに興味をもって来場したという方が多かったことです。
悩みをもっている人たちを救い上げられるような発信もしていきたいと考えています。

昨年度は、興味を持って来場してくださった方には非常に満足いただけており、狭く深く伝えられるイベントだったと思います。今後目指したいのは、フェムテックを知らなくても、まだ興味がなくても、まずイベントに来てもらえるような内容も増やしていけるといいのかなとも思っています。そこにフェムテックを知るきっかけを用意しておきたいなと。

イベント推進メンバーは、すでにフェムテックを知っていたり、
興味を持っていらした方々なのでしょうか。

当イベントの推進メンバーは、20代の新卒社員から50代の管理職までたくさんの女性スタッフが関わっています。20代のスタッフでも、このイベント運営に関わるまでは、フェムテックと言う言葉も知らなかったと言っていました。
それでも今は、自分と同じ世代にも知ってほしいし知るべき情報だからと、若い世代にもっと知ってもらえるようにという思いで、企画運営を進めています。

出展された企業さまのお声、来場者さまのお声などにつきましてもお聞かせください。

昨年度の来場者アンケートの一部をご紹介します。たくさん励みになるコメントをいただけました。

【来場の理由】
・PMSなど女性ならではの内容・体験コンテンツもユニークだったので。
・会場の開放感がいい。見やすそうだったから。
・更年期はすぎたが肌の乾燥などが気になっていて、自分の体についてもっと早く知りたかった。
・働いていた頃は本当に生理痛が酷かったので。 今はこういうことがオープンになったからうれしい。

【来場の感想】
・女性特有の悩みや生理前後の普段聞かないような困り事をきけて、女性の体はホルモンの関係などで不安定になることを改めて知れて本当に勉強になった!
・仙台でフェムテックについてのイベントがあり、色んなセミナーを聞けて勉強になりました 。
・すごくアットホームなイベントでよかったです。出展者の方ともゆっくりお話ができる感じで。あと日野さんのご自身のお話を聞いて涙が出そうになりました。
・新鮮な情報が得られた ・会社の人事で色々やっているがヒントが多かった。
・こういうのに来たのがはじめてだったので色々な団体を知るきっかけになった。
・女性の冷えについて、色々教えていただき勉強になりました。
・男性更年期障害についてはじめて知れました。なかなか知りたくても恥ずかしいので、こういう機会は定期的にあるといいなと思いました。 あと、とても分かりやすかったです。

今年で2回目となるイベントの「テーマ」について教えてください。

動き出し当初、今回のテーマをどうするかの議論の時には、男性も女性もなど、性差的な話を入れていくかどうかも話し合っていました。ただ仙台という場所で、いろんな方たちに参画してもらいたいと考えたときに、もともと掲げていた女性活躍推進という最終ゴールは、変わらず引き続き掲げて行くべきという考えを、強く持つにいたりました。

セミナーに関しては、女性はもちろん社員の働きやすさをつくるという内容も、去年に比べて増えました。企業の方にもフェムテックを知ってほしいし、もっと参加してほしかったという昨年の反省点をふまえて、企業の方が聞きたいセミナーを意識し、参画者のみなさんへ企画提案したという経緯もあります。

セミナー全体の共通項があるとしたら、相互理解を深める、ということがあげられます。女性と男性だったり、社員と経営者だったり、お互いに理解しあうことは引き続き大事だと感じていて、メッセージしていきたいと思っています。
「わたしを愛そう」というコンセプト実現のために、今年なりのコンテンツが揃っています。

見どころ、注目ポイント、イベントの楽しみ方などをご紹介ください!

「スペシャルトークショー」はぜひ見てほしいです。
前年はセミナールームを使ってクローズドな空間で行いましたが、今年はオープンなメイン会場で実施予定なので、より多くの方に聞いていただける機会になるはず、と私たちも期待しています。
ゲストは伊藤千晃さん。若い世代にも支持されている方で、ご自身も若い方に向けてフェムテックをもっと深く知ってほしいという思いを持たれているので、多くの方にとって、フェムテックという言葉や内容について知るきっかけになることを願っています。

会場は出展者さんとのお話がしやすく、会話を通していろいろな情報を得やすい雰囲気が魅力です。
またブースを見て回ってスタンプを集めると、サンプリング商品のプレゼントもありますよ。
仙台でフェムケアアイテムを一気に試せるイベントはなかなかないので、ぜひリアルイベントならでは楽しみを体験しに来てください。

準備段階ですでに「1回目との違い」を感じていることがありますか?

今年はメイン会場の中にステージを設け、スペシャルトークショーやセミナーをすべて、メイン会場内で行う予定です。出展者も昨年度より増え、新出展者もいらっしゃいますので、ぜひ楽しみに足をお運びいただければと思います。

イベントから見える「フェムテック市場の変化」について、ご意見をお聞かせください。

イベントの参加者アンケートから「フェムテック・フェムケアに対する興味関心」について思った以上に高いという結果でもありましたが、まだまだ、知る人ぞ知る、アンテナを立てている人が利用している、という感覚があり、もっと、広く一般に知ってもらい、市場を拡大していく必要があると感じています。

最後に、来場者の方に向けてメッセージをお願いいたします。

体の悩みはなかなか人に話しづらく、1人で悩んでいる方も多いと思います。イベントを企画する私たち自身も、それぞれに悩みを抱え苦労してきました。ですが、女性たちが1人で我慢をしていては、いつまでたっても社会の理解が深まることはありません。
このイベントは、皆さんの悩みに寄り添い、適切な解決方法を教えてくれる心強い味方がたくさん集まる機会です。ぜひ会場へ足を運び、不安や悩みを解決するヒントを持ち帰っていただけるとうれしいです。そして、女性たちが健やかに生きられる社会づくりに向かって、みんなで一緒に意識やリテラシーを高めていきましょう!当日お会いできることを楽しみにしています!

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